目次
■神戸市の北区へと向かう
■会席料理のランチに舌鼓を打つ
東京での生活は、都会ならではの便利さはもちろんさまざまな人との出会いにも恵まれ、刺激的な日々を送れている。しかし、平日はいつも仕事のことを考え、土日も心が休まる時がない。
(※神戸市北区の雰囲気は【関連画像】を参照)
そんな時に知り合いから勧めてもらったのが神戸市だ。横浜のようなシャレた街並みを想像していたが、今なお里山の風景が広がっているエリアもあり「疲れた心にピッタリかも」と言うのだ。今回は心の癒しを求めて、同地を訪ねてみることにした。
■神戸市の北区へと向かう

兵庫県の神戸市といえば、神戸ルミナリエや六甲山などが有名だが、山側にある北区を訪ねる人は多くないだろう。
東京から神戸までは、新幹線で3時間弱。今回の目的地である北区は新神戸駅から車で30分ほどの場所にある。新神戸駅から北へと進んでいくうちに少しずつ山の印象が強くなり、同じ神戸とは思えない景観が広がってゆく。
■会席料理のランチに舌鼓を打つ

里山のドライブを楽しんでいたら、いつの間にか昼飯時。ランチを食べるため、「ごはんやさん キモリ」を訪ねることにした。同店は里山の景観に溶け込むようにひっそりと建っており、道中の看板を見逃すと辿り着けなかったかもしれない。


「このお店は、奥さんの実家の納屋を改装して造ったんです」と話してくれたのは、店主の木全(きまた)浩治さん。
もともとは東京で調理師として働いていたが、「田舎で子育てをしたい」と、奥さんの育った淡河町に家族で移住することを決めた。実際に神戸で暮らしてみると、家庭と仕事のバランスが整い、気持ちも楽になったと言う。

キモリのランチメニューは「キモリ膳」と「キモリ天丼」から選ぶことができ、いずれも旬の食材を活かした料理だ。店主の木全さんは東京や海外で会席料理を作ってきた料理人だと伺ったので、「キモリ膳」をいただくことにした。

隣の畑でとれた白米をはじめ、お椀はハクサイのすり流し、そして副菜には菜の花のお浸しや、ちぢみほうれん草の胡麻和えなどが膳を彩る。地のものを使った品々は、見ているだけで美味しさが伝わってくる。
木全さんによると、淡河エリアでは程よく育った新鮮な食材が販売されているため、控えめな味付けでも十分に美味しさを感じられると言う。一品一品、丁寧に調理された会席料理は、食材の旨みだけでなく料理人の優しさも伝わってくるかのようだ。
【詳細情報】
住所:兵庫県神戸市北区淡河町萩原696
営業時間:木・金は11:00〜
L.O.14:00、土・日は11:00〜L.O.16:00まで