状況によってエサを使い分けよう
より釣果を伸ばそうと思えば、時期や川の状態によってエサを使い分けることが重要となる。これはルアー用語でいう「マッチ・ザ・ベイト」だ。
解禁直後はイクラ
雪解け水により低水温となる解禁直後は、流石の渓魚達も活性が非常に低い。だが、イクラの臭いが渓魚達を狂わせると言われている。栄養価が高い上に臭いが強いエサなので、解禁直後はイクラが無双状態になることが多いのだ。
スレ始めたらすぐに川虫
上記の理由で、解禁直後にあちこちの河川でイクラが使用されると、渓魚達はあっという間にスレてしまう。こうなってくると、日頃から食べ慣れている川虫が最も警戒されにくいのでオススメだ。
川虫は渓魚がいる場所の少し下流に行けば、割とどこでも採集できる。3~4月はキンパクをメインエサとし、食い渋りにヒラタを使用する。
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濁りの入った本流ではクロカワムシもよく釣れるし、6月以降はコオロギのようなサイズになるオニチョロも面白いエサだ。ただし、川虫が羽化する4月と6月以降は入手が難しくなるので、その際はミミズやブドウムシなど別のエサを用意しておこう。
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自分で捕獲したミミズ
ミミズは釣具屋でも購入できるが、山や畑の土を掘って採集するドバミミズは大変活きが良く、動きも激しい上に、臭いも非常に強い。これは雨後に絶大な効果を発揮するので、是非試してみてほしい。
乾期・夏場はブドウムシや現地調達の昆虫
落下昆虫を意識し始める5月頃~初夏以降の曇り時、水量が減る時期は、白く目立つブドウムシが強い。その他、夏場は現地で採れる小型のバッタやセミもエサになる。
難易度が高い場所を攻めてみよう
ある程度釣り方が分かってきたなら、初心者がスルーしがちな場所も積極的に攻めてみよう。こういった場所は、その難易度故に場荒れしていないので、予想外の釣果が望める。
木の真下
そのまま仕掛けを投入すると間違いなく仕掛けが引っかかってしまうので、竿抜けポイントになりやすい。こういった場所では4m程度の短い竿・軽いオモリを使用し、水の抵抗を仕掛けで受けさせるようにしつつ、竿を倒して送り込んでいく。極端に短い仕掛けを使用する「チョウチン釣り」で狙ってみるのも面白い。
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水深が極端に深い場所
滝壺のような極端に深い場所は、流れが非常に複雑になる上、すぐに流されてしまうので難易度が非常に高い。2B~6Bのような思いオモリを使用して、一気に底まで沈めて良型を狙ってみよう。ただし、上手く流さないとすぐに根掛かりしてしまうので注意しよう。
チャラ瀬
あまりの浅さゆえに、「どうせこんな場所にはいないだろう」……と侮るなかれ。渓魚は、自分の体が隠れる程度の水深があれば、初夏以降は普通に出てくる可能性がある。水深が20cmもあればヒットする可能性があるので、軽いオモリで竿を立て気味にし、水面付近を意識して流してみよう。根掛かりしても簡単に外しに行けるので、怖がらずに攻めてみてほしい。