ラインにはコストをかけよう
ラインはPEラインの0.6号。細すぎるのでは?と思われるかもしれないが、今のPEはとにかく強い。ドラグさえしっかり調整しておけば、80cmオーバーの大ダイでも十分キャッチできる強度はある。ただし安価なラインは避けた方がいい。8本ヨリで引っ張り強度(lb表示)をしっかり確認してから購入しよう。
![乗っ込みマダイ狙いタイラバゲーム攻略法 「釣ってよし食べてよし」](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/03/20230317cb0203.jpg)
0.6号での引っ張り強度の目安は8~12lbといったところだ。タックルの中でもコストをかけたい部分は、ハリとライン。ここだけはケチらないようにしたい。
リーダーはフロロカーボンラインの4号を3~4mほど。摩擦系のノットでしっかりPEラインと結束しておく。
タングステンはメリット多い
肝心のタイラバだが、さまざまな重さや形状のものが発売されている。どれも十分に実績のあるものばかりだと思うが、ここは好みで選んで問題ない。
ただ、最近ではタングステン製のタイラバが主流になりつつある。鉛よりも比重が高く、シルエットを小さくできるのが最大のメリット。シルエットが小さいと、フォールスピードが上がり手返しも早くなる。さらに手感度も飛躍的にアップする。
タングステンシンカーの最大の短所は高価なことだが、そのデメリット以上のメリットがあるといってもいいだろう。メインに使う重さのタングステンシンカーは、2~3個ぐらいタックルボックスに入れておきたい。
リーダーをシンカーに通し、その先に結ぶのがフックユニットだ。最初は出来合いのもので十分。スカートやラバー、フック単体など、自作できるようにパーツごとにも販売されているが、最初はセットになったものを選び、慣れてきたら自作してもいい。
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カラーについては、日本海エリアではムギイカやホタルイカを捕食していることが多いので、グロー系は必須。他に基本のオレンジ、レッド、グリーンなどがあれば、ほとんどの場面で対応できるはずだ。
また鳥羽沖などでは、ノリを食っていることも多いので、濃いグリーン系のスカートしか食わないこともある。いろいろ用意して、その日のヒットカラーを見つけていきたい。
現在は小バリが主流
ハリに求められる条件は、伸びないことと折れないこと、そしてハリ先の貫通力だ。特に乗っ込み期特有の大ダイがヒットする確率が高いことから、強度の面が非常に重要になる。
タイラバが全国に普及し始めた初期は、硬い口にしっかりハリを掛けるため、太軸で大きめのハリが主流だったが、現在の考え方はその真逆。小さくて鋭いハリで、大ダイの分厚い唇にハリを掛けるというものだ。
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水中映像で見たことがあるが、マダイがタイラバにアタックするときは上がっていくタイラバを追いかけるように泳ぎながら、スカートをかじっていく。
マダイは青物や根魚のように一気に吸い込んで食うことはしない。イメージとしてはスカートをかじらせていくうちに、ハリ先が唇に掛かる……という感じだ。
よって掛かる魚の大きさで、ハリを極端に大きくすることはない。80cmの大ダイでも50cmの食べごろサイズでも、使うハリの大きさは同じだ。もちろん魚が大きくなれば、ハリにかかる負荷は大きくなる。最大魚が掛かったときにハリにかかる負荷を想定した強度が、乗っ込み期のタイラバには必要になる。