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なぜこの名前?「グローブボックス」の由来
現在、グローブボックスには何が入れられている?

なぜこの名前?「グローブボックス」の由来

車の「グローブボックス」名前の由来は?入れてはいけないものは知ってる?
(画像=なぜ名前に「グローブ」が付く?,『MOBY』より 引用)

車のインテリアには一風変わった名前のパーツがいくつかあります。助手席前の収納スペースである「グローブボックス」もその1つ。なぜ名称に「グローブ」と付いているのか、由来には次の2つの説があります。

ドライビンググローブ(運転用グローブ)を収納する場所だった
整備用グローブを収納する場所だった

グローブを入れる場所だからグローブボックス。言われてみればわかりやすいネーミングですが、現代のドライバーにはなぜグローブ用に収納が必要なのか理解しにくいかもしれません。上記2つの由来について深堀りしてみましょう。

ドライビンググローブ由来説

パワーアシストのない木製ステアリングが一般的だった時代には、多くのドライバーが運転時にグローブを着用していました。このため、運転用グローブの収納場所として設けられたのがグローブボックスである、というのがドライビンググローブ由来説です。

パワーステアリングや、滑りにくい革巻きステアリングが普及した現在では、日常的な運転でグローブを着用する一般ドライバーは減っています。ただ、ドライビンググローブの愛好家は今も多く、お気に入りのグローブの収納場所としてグローブボックスを使う方も少なくありません。

整備用グローブ由来説

昔の車は故障が多く、出先で修理が必要になることも少なくありませんでした。このため、いつでも車をメンテナンスできるように整備用グローブの収納場所(グローブボックス)が設けられた、というのが整備用グローブ由来説です。

車の故障が少なくなった現在では、整備用グローブを車に積む必要性は薄らいでいます。ただ、路上でパンク修理を行う可能性はあるため、滑り止め付きの手袋や軍手をグローブボックスに入れておく価値は高いといえるでしょう。

現在、グローブボックスには何が入れられている?

車の「グローブボックス」名前の由来は?入れてはいけないものは知ってる?
(画像=グローブボックスには車検証を入れることが多い,『MOBY』より 引用)

グローブの収納場所として誕生したグローブボックスですが、現在では本来の使われ方をされることは少なくなっています。では何に使われているのかというと、車検証や自賠責保険証の収納場所として活用されることが一般的になっています。

車検証と自賠責保険証は、運転時の携帯が義務付けられている書類です。これらの書類を外から見えないように保管でき、かつ必要に応じてすぐに取り出せる収納場所として、グローブボックスはうってつけといえるでしょう。

かつては音楽メディアの収納にも使われていた

車の「グローブボックス」名前の由来は?入れてはいけないものは知ってる?
(画像=かつてはCDやMDをグローブボックスに入れるドライバーが多かった,『MOBY』より 引用)

ディスク形式の記録媒体が音楽メディアの主流だったころには、多くのドライバーがグローブボックスにCDやMD(ミニディスク)を収納していました。筆者が免許を取得した2000年ごろには、CDが複数枚入るCDチェンジャーをグローブボックスに入れた車も多かったと記憶しています。

また、筆者の子供時代にさかのぼると、グローブボックスにはカセットテープが収まっていました。こうして振り返ると、グローブボックスはカーオーディオとの関わりが深い収納スペースといえそうです。

グローブボックスに入れてはいけないものは?

ガスライターやスプレー缶をグローブボックスの中に放置すると、外気の影響により発火や爆発を起こす場合があり危険です。

また、グローブボックス内は高温になりやすいため、精密機器の収納には向きません。これらの熱に弱いものは、グローブボックスに入れないようにしましょう。