バッファローは3月23日、自社に無線LANを導入している従業員数50人未満の企業の経営者・役員を対象に実施した「中小企業のWi-Fiに関する悩み調査」の結果を発表した。同調査は、3月3日に行われ、106人から有効回答を得ている。

「家庭用Wi-Fiルータ」使用の会社で半数近くが通信速度の遅さを実感
調査対象者に、自社でどのようなタイプの無線LAN機器を使用しているかを尋ねたところ、「家庭用Wi-Fiルータ」(68.9%)がもっとも多く、「家庭用、業務用の両方」(3.8%)という回答もみられ、中小企業の7割超が家庭用の無線LANルータを使用していることが明らかになった。

自社で「家庭用Wi-Fiルータ」を使用していると答えた人に、会社で「家庭用Wi-Fiルータ」を使用する理由を尋ねた質問(複数回答)では、「オフィスが広くないから」(48.1%)が最多となり、以下「家庭用/業務用の違いがわからなかったから」(37.7%)、「従業員数が少ないから」(35.1%)が続いている。
そのほか、会社で「家庭用Wi-Fiルータ」を使用する理由を自由に答えてもらったところ、「業務用の存在を知らなかったから」「設定すればセキュリティ強度を上げられるから」といった意見が寄せられた。

自社で「家庭用Wi-Fiルータ」を使用していると答えた人に、自社の無線LANの通信速度が遅いと感じたことがあるかを尋ねた質問では、「何度もある」が13.7%、「数回程度ある」が32.9%と、半数近くが通信速度の遅さを実感している。

「資料のダウンロードや送信に時間がかかる」が4割超に、『BCN+R』より引用)
自社で「家庭用Wi-Fiルータ」を使用しており、無線LANの通信速度が遅いと感じたことが「何度もある」「数回程度ある」「1回だけある」と答えた人に、無線LANの通信速度が遅いことでどのような課題を感じたことがあるかを尋ねた(複数回答)。
この問いでは、「資料のダウンロードや送信に時間がかかる」(44.1%)がもっとも多く、「データの更新、保存がスムーズにできない」(32.4%)、「接続が途切れるなど通信が不安定で仕事が止まってしまう」(29.4%)がそれに続いた。
「クラウドソフトが動かない」などの声も
そのほか、無線LANの通信速度が遅いことによる業務での課題を、自由に答えてもらった質問では、「作業が途中で中断してしまった」「Zoomをしている時の離脱が多い」といった意見が寄せられている。
無線LANの通信速度が遅いことによる悩みに関する、現場から聞いたエピソードを自由に答えてもらったところ、「クラウドソフトが動かない」「通信速度が遅いと、会議自体の雰囲気が悪くなる」といった回答も寄せられた。
