スポーツキャスター・忽滑谷こころアナ

続く第4位は石川アナと同期の忽滑谷こころアナである。現在の主な担当番組は、早朝のニュース・情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』の火曜メインキャスター、生放送の情報番組『バゲット』の隔週水曜レギュラー、そして『Going“!Sports&News』の日曜アシスタントとなっている。要は石川アナに先んじる形でスポーツ番組を担当しているワケだ。
それもそのはず、聖心女子大学時代にはラクロス部に所属して週5日、午前6時半から身体を動かしており、当時は人一倍、日に焼けた肌だったことから“煮玉子”というあだ名をつけられていたという。今も健康的な小麦色の肌が印象深い忽滑谷アナは、バリバリのスポーツウーマンなのである。
『Going!』でも、その元気はつらつぶりが際立っており、ダイジェスト映像に合わせるナレーションでは、テンポの良い原稿読みを披露している。共演者のトークが盛り上がる最中、違和感のないタイミングでさらっと次のコーナーを促すシーンも多く、進行役としてもソツのない仕切りぶりを発揮している。
『箱根駅伝』などのスポーツ中継でも、その天真爛漫で明るいキャラクターを生かしての精力的な取材ぶりが印象的で、特に昨年開催された『2022北京冬季五輪』では現地リポートを担当。現場の興奮を余すことなくお茶の間に届ける大奮闘ぶりだった。
今年はバスケットとラグビーのワールドカップ、さらに来年夏にはパリオリンピックと、大きなスポーツイベントが控えている。スポーツキャスターとして、忽滑谷アナにかかる期待は今後ますます大きくなっていくだろう。
報道のエース・岩本乃蒼アナ

さて、ここからいよいよベスト3である。その注目第3位は岩本乃蒼アナとなった。2014年入社だから、この4月には入社10年目を迎える。現在の主な担当番組は『news zero』の水・木アシスタントキャスター、金曜メインキャスターに選挙特別番組『zero選挙』の開票速報担当、『キューピー3分間クッキング』となっており、報道畑メインであることがわかる。
特に『zero』に関しては2017年10月からアシスタントキャスターを務めていたが、昨年10月から金曜日のメインキャスターを担当することになった。もともと月〜木のメインキャスター・有働由美子の不在時にはメインを任されていたから、既定路線だったと思われるが、『zero』のメインとなると、局の女子アナでは“報道のエース”という認識があると同時に“ポスト・有働”の意味合いがかなり大きかったのではないだろうか。
このまま経験を積んで、いずれはエースに……と思われたのだが、つい先日、今年5月からの休職を発表した。実は彼女は、2020年秋に同期入社した社員と結婚しているが、その夫が転勤することになったのだ。
ちなみに、日テレには資格取得や留学、配偶者の転勤への同行などによる休職を可能にする“キャリアサポート休職制度”があり、目的によって最長3年まで休職が認められることになっている。岩本アナはこの制度を利用して休職し、夫の転勤地にある大学院に通い、災害報道の研究に励むという。
大阪府出身で幼少時に阪神・淡路大震災を経験したことから、慶應義塾大学時代には防災士の資格を取得。『zero』でも地震や豪雨などの災害報道に何度も携わってきただけに、納得といえば納得である。
岩本アナは数年後の仕事復帰についても前向きに検討しているようで、パワーアップして帰ってくる姿を楽しみに待ちたい。とはいえ、アナウンサーではなく、記者職での復帰の可能性もある。