黒坂岳央です。

生きていく上で避けられないのが「悪口」である。職場やネットなどで言う者、言われる者を目の当たりにする光景は日常的に繰り広げられる。自分は「こういう行動はメリットが無いので改善をしよう」といった啓蒙はすることはあるものの、特定の誰かの悪口は言わないように気をつけている。「悪口とは言われている者が勝ちであり、言う者は負け」だと論理的に答えを導くことができるからだ。

別にどこの誰が誰かの悪口を言おうと好きにすればいい。生き方は自由だ。だが、それは最終的に自分を呪う言葉となって返ってくる。損しかない。だから止めておいた方がいいだろう。

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悪口は本質的に「下から上へ」出す行為

小学生など子供時代の悪口は別にして、大人の世界での悪口の多くは「下から上へ出す行為」というケースが多い。実際に悪口を言われる確率は社会的に成功しているとされたり、立場が強い者ほど高くなる。

おそらく、世界で一番悪口を言われる回数が多いのは、世界で最も権力を持つアメリカ大統領だったりアメリカ政府だろう。また、我が国においても政治家はしばしば悪口の的になるが、最も言われる回数が多くなるのは内閣総理大臣ではないだろうか。

より規模を小さくしてもこの本質は変わらない。職場においては社長は陰口を一番叩かれる事が多いだろう。名前が売れている芸能人や影響力のあるインフルエンサーも状況は同じである。

なぜか?悪口は目立つ者、立場が強かったり強権を持つ者がしばしば標的になるからだ。逆を言えば目立つことがなく、立場が弱ければわざわざその相手に悪口をいう人もいないということである。