Day 2 :アメマスの雪渓

数日後の休日、今度は昨秋にアメマスを釣りに通った小渓流の様子を見にいきます。1本目の沢はアキアジの遡上が多かった沢でもあり鮭稚魚を狙うアメマスもいるのではないかと推察し答え合わせをしにいきました。

気温は6℃で快晴。第一投目から小ヤマメの反応があり魚の活性は高い模様。大場所でルアーを引いてくると大挙して追いかけてきます。また鮭稚魚の姿もちらほら見えますが肝心のアメマスの姿はありません。

釣り上がっていくうちに辿り着いた大場所は倒木が絡み底石も鎮座する好ポイント。ミノーをゆっくりとヒラを打たせながら引いていくと待望のアメマスのチェイス、しかも複数という大チャンス。

一番大きな目算40cm超の個体がまっすぐ追いかけて目の前でUターン、を3回繰り返し沈黙。残念ながらそのまま隠れてしまいます。そこで見切りをつけて次の沢に移動します。

雪解け前の北海道で越冬マス類を探す渓流釣行へ ヤマメ・アメマス・イワナと対面北海道の渓流の風景(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

アメマスをキャッチ

その沢ではヤマメの姿もなく水位も低く冬枯れ状態。林道は厚い雪に覆われ鹿とキツネの足跡だらけ、釣り人の足跡は皆無、とある淵までは魚も皆無。

スプーンから赤金のバルサミノーに替えてアップストリームでキャストしゆっくりトゥイッチを繰り返す事数投、底に沈む倒木付近から尺サイズのアメマスがゆっくり追いかけてUターンして元の位置に戻っていくのが見えました。

すかさず近くの樹木に身をかくし気配を消して木化けの術、ルアーをピンクバックの44mmミノーに替えて誘う事15分。粘りに粘ってようやくバイトを引き出しフッキング、難なく取り込んだアメマスは尺には少し足りないサイズでしたが久々の魚の感触に思わずニンマリ。

雪解け前の北海道で越冬マス類を探す渓流釣行へ ヤマメ・アメマス・イワナと対面アメマスをキャッチ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

その後はいくつかのポイントで反応がありましたがキャッチできたのはこの個体のみ、しかし満足には十分な結果。意気揚々と車に戻るべく雪に覆われた林道を歩きますが非常に歩き辛くゴリゴリと体力が削られていく過酷なものでした。

Days 3:雪代前のイワナ沢へ

数日後、今度は昨シーズンに足繁く通ったイワナの沢へ向かいます。その沢はアメマスの遡上は無くヤマメもいない100%エゾイワナのみ生息する場所です。昨シーズンの4月に入る頃には多くの尺上イワナを手にした他、たくさんの行者ニンニクを摘んだお気に入りの渓流です。

気温が上がってきたとはいえ、まだ多くの雪が残る中入渓します。予想通り雪代はまだ始まっておらずまたその流れは氷の様な冷たさ。実績ポイントを探りながら釣り上がるも反応なし。

そうこうしている内にその区間で最も深い落ち込みのあるポイントに差し掛かります。5gのヘビーシンキングミノーをしっかりボトムに届けてゆっくり誘う作戦で様子を見る事数分、黒い影が勢いよくミノーを追い始めます。

今の時期のイワナはスイッチを入れるまでが難しいですがどうやらうまくいったようです。さらに誘う事数投、ついにバイトしてきますがここで掛け損ねます。その後時間を置く意味でも一旦その場所から離れ、上流を探りますが全く反応なし。

雪解け前の北海道で越冬マス類を探す渓流釣行へ ヤマメ・アメマス・イワナと対面上流を探っていく(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

25cm級エゾイワナ顔出し

20分ほど置いたところでまたそのポイントに戻り、スプーンに切り替えてアプローチします。スローに誘う事数分、全く反応が得られずそこから68mmのシンキングミノーに替えてジャークとフォールを繰り返して誘う作戦に出ます。

さらにキャストを繰り返すとまた黒い影が今度は猛然とチェイスしてきます。数回のミスバイトの末、怒りが頂点に達した(様に見える)イワナがついにミノーにかぶりつきます。

ロッドティップに乗った重みからそこまでのサイズではないと分かったものの久々のエゾイワナに大歓喜。大きなランディングネットで掬い上げたそのイワナは約25cmほどのアベレージサイズ。越冬明けなのか痩せ気味だったので手早く撮影し身を切る冷たさの流れに帰すと勢いよく底に戻っていきました。

雪解け前の北海道で越冬マス類を探す渓流釣行へ ヤマメ・アメマス・イワナと対面25cm級エゾイワナ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

イワナはこれからが本番

雪解けは源流ではイワナの呼び水とも言えるイベント。これからGW頃までがイワナの最初のハイシーズンなので非常に楽しみです。

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<小峠龍英/TSURINEWSライター>

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