添付文書の「相談すること」の意味
みなさんがあまり読まない添付文書ですが、「相談すること」という記載があります。これは「医師または歯科医師の治療を受けている人」は相談してくださいという意味です。実はかつてあった医療用医薬品である「バファリン配合錠A330」と市販薬の「バファリンA」は同じ成分でしたが、医師は安くて使いにくい薬は処方しないという傾向があります。そのため、このバファリン配合錠A330も2021年4月に販売中止してしまいました。医療用医薬品であるバファリン配合錠A330の添付文書には併用注意の項目が25個あり、使いにくいのです。
その一つが糖尿病薬との併用注意に関する項目です。アセチルサリチル酸そのものが血糖降下作用をもっています。その上で、血液中でタンパク質に結合して薬が全身に運ばれるのですが、アセチルサリチル酸の結合力が高いため他の薬を追い出してしまうという性質があります。追い出された薬がいつも以上に薬効を発揮してしまうことがあります。たとえば血糖降下作用のある「スルホニル尿素系」の薬ではこの現象が起き、さらに血糖降下作用を発揮してしまいます。
併用注意の多い薬は、売る側の薬剤師としてもリスクが大きいです。解熱鎮痛薬としては、患者さんが医師へ説明して伝わりやすいという観点からも、「ロキソニンS」が使える方にはこちらを第一優先に紹介します。「ロキソニンS」は医療用医薬品と同じ成分であることから、医師に「ロキソニンを飲んでいます」と伝えれば通じます。「バファリンEX」にも「ロキソニンS」と同じロキソプロフェンが含まれていますが、伝わりやすさを考えると「ロキソニンS」の圧勝です。
(文=小谷寿美子/薬剤師)
提供元・Business Journal
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