荒船山は群馬県と長野県にまたがるとてもユニークな山。 日本二百名山に選ばれ手軽に登山を楽しめる山として大変人気となっています。今回は初心者でも楽しめる登山コースやアクセス方法、荒船山の見所や登山後のお楽しみまで、荒船山の魅力をたっぷりご紹介いたします。

荒船山登山前の基本情報

荒船山はどんな山?

群馬県下仁田町と長野県佐久市の県境にあるとてもユニークな形をした荒船山。荒船山は国定公園である「妙義荒船佐久高原国定公園」に属し、年間10万人以上の登山客がアクセスする人気のスポットになりました。初心者でも挑戦しやすい標高1,423mという高さや、四季折々の魅力、一度見たら忘れられない山の形など一度は登ってみたい山として知られています。

荒船山の名前の由来

荒船山の登山ガイド!初心者でも楽しめるコースやアクセス情報を徹底解説!
pixabayロゴPhoto bysusannp4(画像=『暮らし〜の』より 引用)

荒船山は読んで字のごとく「荒れる船の山」を表しています。 荒船山には艫岩(ともいわ)と呼ばれる約200mのほぼ垂直の崖があり、艫岩の形が荒波を進む船に似ていることから荒船山と名付けられました。大空の下、登山者を優しく迎え入れ大海原を勇ましく進む船というイメージは雄大な荒船山にぴったり。足がすくんでしまうほどの断崖絶壁の艫岩の船の上に立って広い景色をながめるのは最高の瞬間です。

荒船山の必見ポイント

平たんな道が続く荒船山の上部では地図を片手に散策を楽しみましょう。そして頂上へ。山を登り切った後のお楽しみと言えば頂上からの景色ですよね。ただ、景色を見たくて経塚山を目指すとがっかりしてしまうかもしれません。実は荒船山の山頂・経塚山には展望がほとんどないんです。両方行く時間がない場合は、経塚山ではなく反対方面にある艫岩へ行きましょう。艫岩からは妙義山や浅間山、北アルプスなどを一望できます。

荒船山登山にベストな時期

荒船山登山にベストな時期は5月から11月ですが、1年を通して違ったアクティビティを楽しむことができます。どの時期に行こうか迷った時は見たいものをリストアップするのがおすすめ。春の草花や冬の雪景色など、荒船山の登山で見たいものをリストアップをすることで行きたい時期が見えてきます。春夏秋冬どの季節も魅力的ですが、その中でも特におすすめなのは秋の紅葉の時期です。美しい紅葉と艫岩のコントラストは見逃せません。

荒船山のおすすめ登山コース【初心者向け】

荒船山の登山ガイド!初心者でも楽しめるコースやアクセス情報を徹底解説!
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登山初心者でも楽しめる2つのコースをご紹介します。今回ご紹介するコースはどちらも危険度が低く日帰り可能なため初心者にはうれしいポイントばかり。それでも100%安全な登山はありません。登山成功の鍵は事前準備にありますので、登山口の入り口や駐車場、所要時間やアクセス方法などをしっかり確認し準備していきましょう。

内山峠コース(荒船山登山口)

【荒船山登山口から艫岩まで約1時間30分、艫岩から経塚山(山頂)まで約1時間ほどの初心者向けコース】このコースは多少のアップダウンはありますが、整備されたおだやかな道が続くので初心者でも登りやすくなっています。荒船山登山コースのおすすめは?と聞かれたら真っ先にに出てくる一番人気のコースですので、どこから登るか迷ったら内山峠コースにするのが良いでしょう。

一杯水・狭岩修験道場跡

内山峠コースには「一杯水」という湧き水が飲めるポイントや「狭岩修験道場跡」として残されている石窟などの見所があります。湧き水の特別感を味わえる一杯水は人気の休憩ポイントとして知られており、「狭岩修験道場跡」では、かつて山伏と呼ばれる修験者が修行に使っていた道場の跡地を見ることができます。登山中は景色が似ているためうっか見過ごしてしまうことがあります。どちらも見逃したくない方は事前に地図で確認するのをお忘れなく。

荒船山登山口へのアクセス

車でのアクセス

下仁田ICから国道254号線を下仁田方面へ進み、国道254号から入った側道を5分ほど走ると入り口に「荒船山駐車場」と書かれた案内板があります。車は無料で20台まで止めることが可能。登山口の入り口は駐車場の奥にあり、登山口付近や登山道の途中にトイレはありませんのでご注意ください。

電車・バス/タクシーでのアクセス

JR小海線中込駅から荒船山登山口付近まで運行しているバスはありません。そのため公共の交通機関で行きたい場合、最寄りの「初谷バス停(千曲バス・内山線)」から荒船登山口まで車道を歩いてアクセスする必要があります。バス停から荒船山登山口までは4 kmほどの道のりですが、歩くのを避けたい場合にはJR小海線中込駅からタクシーで登山口まで移動するようになります。

荒船不動尊コース(荒船不動尊口)

【登山口から山頂・経塚山まで約1時間、経塚山から艫岩まで約1時間の初心者向けコース】荒船不動尊は空海がつくったとされる本尊を武田信玄がこの地にうつしたことで始まりました。登山前に安全祈願の参拝をしてから登る登山客もいる人気のコースですが、経塚山までの道のりには展望があまりありません。荒船山の景色を楽しみながら登りたい方には内山峠コースをおすすめします。

荒船不動尊口へのアクセス

車でのアクセス

荒船山・荒船不動尊口へのアクセスは下仁田ICから国道254号線を進み内山トンネルを抜けた先で左折、滑津川を渡った後に左折をします。そして荒船山登山案内にしたがって進んでいくと荒船不動駐車場が見えてきます。駐車場は無料で20台まで止めることが可能。トイレは不動尊境内にありますのでご注意ください。

電車・バス/タクシーでのアクセス

荒船山登山口と荒船不動尊口は同じバス停を利用します。JR小海線中込駅から荒船不動尊口付近まで運行しているバスはありませんので、公共の交通機関で行きたい場合は最寄りの「初谷バス停(千曲バス・内山線)」から荒船登山口まで車道を歩いてアクセスしてください。歩くのを避けたい場合にはJR小海線中込駅からタクシーで登山口まで移動する必要がありますので注意が必要です。