「ポイ活」で家計防衛

2000人「家計管理」調査、金融資産「100万円未満」が最多 貯蓄は増えた?減った?
(画像=取り組んでいる家計防衛手段(複数回答)、『BCN+R』より引用)

では、物価高で支出がかさむなか、家計防衛術として意識が高いものはどのようなものなのか。アンケート結果から1番目に高かったのは「ポイントを貯める」で65.4%、2番目に高かったのは「節電する」で54.7%だった。物価高の打撃から家計を守りたいと思った結果、様々な家計防衛手段に取り組んでいる様子がわかる。

2000人「家計管理」調査、金融資産「100万円未満」が最多 貯蓄は増えた?減った?
(画像=家計防衛で削減できた1カ月あたりの金額(単一回答)、『BCN+R』より引用)

家計防衛を実施している人で、ポイントを貯める、節電などの家計防衛術を駆使した結果、1カ月あたりの削減金額を聞いたところ、最も多いのは「1万円未満」(44.5%)、次いで「削減できていない」(43.3%)といった結果になった。

この結果から、家計防衛に取り組んではいるもののなかなか削減できない状況がわかった。

2000人「家計管理」調査、金融資産「100万円未満」が最多 貯蓄は増えた?減った?
(画像=家計防衛の実施割合、『BCN+R』より引用)

家計防衛に取り組んでいる方法として多かった「ポイントを貯める」や「節電」だが、こちらを削減額別にみていくと、削減額5万円以上の人は40%、削減できなかったという人は60%以上という結果になった。大きな差異があるわけではないが、意外にもこのような変動要因や変動費については、削減額5万円以上の人よりも削減できなかった人のほうが多く取り組んでいるという結果となった。

2000人「家計管理」調査、金融資産「100万円未満」が最多 貯蓄は増えた?減った?
(画像=家計防衛の実施割合、『BCN+R』より引用)

毎月かかる固定費については、削減額5万円以上の人のうち40%以上の人は光熱費・サブスク・携帯電話の見直しを実施していることがわかった。逆に削減できていない人で見ると、これらの見直しを20%以下しか実施していない状況がわかった。

このことから、ポイントを貯めることや、節電をするものは、家計防衛としてすでに定着していることがうかがえる。家計防衛として、より多く毎月の削減額を増やすには、固定費の見直しだということがわかった。

2000人「家計管理」調査、金融資産「100万円未満」が最多 貯蓄は増えた?減った?
(画像=家計の見直しで生まれたお金でやりたいこと(複数回答)、『BCN+R』より引用)

家計を見直したい人(1595人)に、家計見直しが無事に上手くいったあかつきには、削減できたお金で何がしたいかという質問には、「預金・貯金」(52.4%)という回答が1位で、「旅行」(30.7%)が2位、「ちょっとぜいたくな食事」(28.8%)が3位だった。

家計のやりくりで難しく感じることは、「収入を増やすこと」(45.6%)が最も高くなり、次いで、「節約(支出の削減)」(30.6%)、「預金・貯金」(27.0%)となった。

2000人「家計管理」調査、金融資産「100万円未満」が最多 貯蓄は増えた?減った?
(画像=知識を深めたいこと(複数回答)、『BCN+R』より引用)

家計管理のため、知識を深めたいことは何か、という問いには「資産運用・投資」(43.4%)、「税金の制度」(33.5%)という回答者が多くなった。

最後にFP(ファイナンシャル・プランナー)に、お金について困っていることを聞けるならどんなことを聞いてみたいかというフリー記述の設問を設けた。

最も多かったのは「保険と投資について」、次いで「支出削減や税金対策」、「収入アップさせる方法について」という悩みが寄せられた。少数派だが興味深い回答として「節約は同居者の協力が不可欠だが、理解が得られない場合どうしたらいいのか」「聞きたい困りごと、悩みがありすぎる」というものも見られた。

提供元・BCN+R

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