iDeCoやNISAで運用していたら資産価格が下落し、本当に投資で資産が増えるのか疑問を感じる方もいるだろう。

しかし投資は、ときには下落局面を受け入れ、回復を待つことも大切だ。では、iDeCoやNISAで投資信託の運用をしていて、マイナスが続いたとき、どうすればいいのだろうか?

資産のマイナスが続くのは銘柄のせい?

投資信託は投資のプロが銘柄選定を行い、分散投資をしてくれる金融商品であることから、一方的に資産価格が下落し続けるケースは株式や債券に比べて少ないだろう。

しかし投資信託でも株式市場が不振なときに、株式が多く組み込まれている投資信託を保有していれば、その投資信託の基準価格(株式の株価にあたるもの)は下落する傾向がある。

また、債券市場が不振のときは、債券投資信託の基準価格が下落する可能性が高くなる。そして、この株式と債券のサイクルはすぐに入れ替わることもあれば、長期におよぶこともあるだろう。

このようにどの資産にも価格が上下する波があるとするなら、どのような銘柄を選んだとしても資産価格が一時的に下がり続けるリスクをゼロにすることはできないだろう。

ただしリスクはゼロにできなくても、リスクを極力抑えて運用することは可能だ。そのリスクを抑える運用方法が「つみたて投資・長期投資」である。