大西元会長は自ら次のように語っている。

先進工業国の科学アカデミーは、政府とは切り離された組織であることが多いのです。一方、日本学術会議は政府機関で、旧社会主義国に多い設置形態です。そのため、ただでさえ国際的には『日本のアカデミーは独立しているのか、政府の言いなりではないか』と見られがちです。

政府から完全に切り離して活動するようになれば、国際的な疑いは解消する。そのためには、日本学術会議法を廃止すればよい。

しかし、大西氏は廃止を求めない。内閣総理大臣による会員の任命を定めた第7条第2項を削除して、学術会議自らが会員を任命できるようにしたいというだけだ。現状をできる限り維持したいという点では、放送法の社説と同様である。

現状維持を求めるばかりでは時代の変化に遅れていく。この危機感が朝日新聞にはない。だから読者離れが止まらないのだ。