「スシロー炎上事件」が世間を騒がせたことは、記憶に新しい。2023年1月、回転寿司チェーン店「スシロー」にて、男子高校生がテーブルの醤油さしに直接口を付けたり、レーンの上に積んであった湯呑みをなめまわして元の場所へと戻したりした動画をSNSにアップしたところ瞬く間に拡散され、社会問題となった。スシローは警察に被害届を出し、民事・刑事の両面から厳正に対処する、とした。また、男子高校生は本名や通っている高校をさらされる事態となった。

後を絶たない子どもによる「炎上動画」事件

いたずら半分に行った迷惑行為が、いかに大きな代償を払うことになるのか……スシロー炎上事件で誰もが痛感したと思うが、実はそうでもないようだ。スシロー事件の後も、迷惑動画をアップする若者が後を絶たない。その一部を紹介しよう。

くら寿司の事例

2023年2月、回転寿司チェーン店「くら寿司」で、21歳の男が醤油さしを口に付ける様子を撮影し、SNSに投稿した。翌日にくら寿司は被害届を出し、男と撮影・投稿を行った19歳の少年、15歳の少女が「威力業務妨害」で逮捕された。

線路に「やり投げ」事例

2023年2月、若い男性が愛媛県大洲市内のJR予讃線内に向け、工事現場などで使用されるプラスチック製の棒をやり投げのごとく投げ込む動画がSNSに投稿された。後日当事者から電話で謝罪があったが、JR四国は警察に被害届を出した。

ファミリーマートの事例

2023年2月、ファミリーマートにて男性店員がホットスナックコーナーに陳列されているファミチキをかじり、そのままトレイに戻す様子を撮影した動画が拡散された。

ファミリーマートでは、以前にも別の店舗でアルバイトの男性店員2人がバックヤードで女性客の胸元をのぞき込む様子を撮影した動画が投稿されて炎上、後日この男性店員2名が解雇されている。今回の「ファミチキ迷惑動画」も調査で事実であることが確認されれば、厳正な処分が下されるだろう。