黒坂岳央です。

ChatGPTをはじめ、AIの進化がすさまじすぎてあちこちで歓喜と絶望の悲鳴が起きている。使い方を工夫することで、これまで人力でやっていた業務の多くをAIが代替できることが分かってきたからだ。

筆者もすでに、これまでクラウドソーシングサイト経由で制作を依頼していたExcelのマクロ制作やHTMLやCSSの制作はAIにしてもらうようになるなど、業務によってはアウトソーシングをやめた。コスト節約になるという以上に、AIの方がトータルで仕事が速いためだ。ChatGPTはじめ、AIの進歩で仕事に打撃を受けるのは肉体労働者ではなく、どうやらホワイトカラーの方だということがわかってきて、「技術職をやっている自分は大丈夫か?」と不安になっている人も多いかと思う。

あくまでコンピューターサイエンスの門外漢の筆者の視点で、思うところを書いてみたい。

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作業レベルの仕事の生き残りは難しい

正直、作業レベルで仕事をこなす人は今後の生き残りはかなり厳しいかもしれない。端的にいえば、派遣や契約社員として任せられることが多い、事務職などがこれにあたる。

たとえばコールセンターの受信スタッフは、長期的に見てAIに代替される可能性は高い。100以上の言語に対応したビジネス用音声アシスタントのPolyAIを用いた動画が公開されている。これを見る限り、すでにかなりのレベルに到達している。

自分自身が昔はコールセンターに勤務していたのでよく理解できるが、コールセンターは途方もないコストセンターであり規模が大きくなればなるほどそれは顕著だ。企業側もAIに任せられるなら喜んでそうするだろう。企業のコストインセンティブを考えると、コールセンターのAI化の流れは時間の問題でしかない。

また、ビジネスミーティングにおける議事録作成や、簡単なビジネス文書や資料作成もAIが代替するだろう。MicrosoftのOfficeは近く、AIが導入されることでこれまでは人力で作成していた資料も担当してくれる。昨今は動画編集が活況だが、AI化のメスが入るかもしれない。

こうしたAIの進歩の流れは確実に雇用に影響する。自分自身がアウトソーシングをする上ですでに大きな変化の肌感覚がある。今後、長い目で見て作業者レベルの事務職は厳しくなると考え、AIによる代替が難しい仕事を考える必要性に迫られるのではないだろうか。