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先日、SNSで以下の記事がバズりました。

特に中高年男性からの共感のレスが多いように見えますね。筆者も(男性に限りませんが)そうした中高年は多く見てきたし、自分自身にも通じる部分はあります。

恐らく上記記事を読んで「自分にはまったく無縁な話だ」と言い切れる人はいないんじゃないでしょうか。

というわけで、今回は中高年クライシスについてまとめたいと思います。実はキャリアとも表裏一体の話でもあるからです。

成熟に伴う変化にどう向き合うか

結論から言えば、中高年というのは“おかしくなる”年齢ではなく、成熟にともなって肉体的にも精神的にも色々な価値観が変化するタイミングだというのが筆者のスタンスです。

たとえば、趣味を通じて得られるものの中には、単純な楽しさ、面白さにくわえ、成長、自己実現や能力の発揮といった要素も存在します。

単純に面白いという理由だけでやっていた趣味から得られる満足感は、中年になって体力・集中力が落ちてくると相対的に低下することになります。

遅くまで飲み会したり、ドラマや映画を週末で一気見したり、徹夜でゲームしたりといった趣味を卒業する人というのは自分の周囲にも多いんですけど、理由はこれでしょう。「昔ほど楽しくはないな」という娯楽は自分にもありますね。

そういう趣味との付き合い方というのは、一言で言えば「(体力なり時間なりを)ひたすら消費する」スタイルなんですね(以後「消費型」と呼びます)。

一方で、単純な楽しさ以外の要素を含む趣味は、年齢を理由に引退する人は少ない印象があります。