最近コストコで「アランチーニ」という商品が出ているそうですが、実はイタリア・シチリアの名物料理の一つです。ライスコロッケのようなもので、普段の食事やさっと軽食を取りたいとき、ホームパーティーなどさまざまな場面で登場します。(ちなみにアランチー"ノ"は単数形、アランチー"ニ"は複数形です)

アランチーノといえば、ミートソースとチーズを入れた「アランチーノ・アル・ラグー(Arancino al ragù)」が定番です。今ではシチリア人もテイクアウトすることが多いのですが、自家製のものは特別。そして、家庭で作るとなったらやはりこのミートソースのアランチーノです。

ということでこの記事ではそんな定番アランチーノのレシピをご紹介します。今回は筆者がお料理上手な友人に習ったレシピです。

目次
アランチーノの材料
アランチーノの作り方

アランチーノの材料

【約12個分】

  • 米 500g
  • 水 1.2L
  • サフラン 1袋
  • 粉チーズ 100g
  • バター 30g

<中の具>

  • ひき肉 200g
  • 玉ねぎ 1/2個
  • グリーンピース 100g
  • トマトピューレ 200g
  • オリーブオイル
  • 塩、こしょう
  • チーズ 100g

(※今回はプロヴォラチーズを使っていますが、モッツァレラチーズでも美味しくできます)

<衣>

  • 水 300cc
  • 小麦粉 200g
  • 塩 ひとつまみ
  • パン粉(※できるだけ細かいものがおすすめです)
  • 揚げ油

アランチーノの作り方

1. アランチーノのお米を作ります

深い鍋にお湯を沸かして塩を入れ、お米を茹でます。15~20分後、お米がほぼ全ての水を吸って柔らかくなったらサフラン、バター、粉チーズを順番に入れていきます。焦げ付かないようにご注意ください。

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

バターとチーズがよく混ざり、全体がサフランの鮮やかな黄色になったら火から降ろし、別皿に移して冷まします。

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

2. お米を冷ましている間にミートソースを作ります

みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルで軽く炒め、しんなりしてきたらひき肉を入れます。ひき肉の色が変わったらトマトピューレを加えて塩こしょうで味を調え、水分がほとんどなくなるまで30分ほど煮込みます。途中でグリーンピースも加えます。

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

3. ミートソースを煮込んでいる間に、衣と中に入れるチーズを用意します

ボウルに水と小麦粉、塩をひとつまみ入れ、ダマにならないようにかき混ぜます。あまりドロドロせず、ちょっとサラサラ感が残っているぐらいがベストです。パン粉をつけやすいよう平たい大皿に入れておきます。チーズは1センチ角ぐらいの大きさに切っておきます。

4. アランチーノの形に握っていきましょう

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

まず手で器を作ってお米を広げ、その上にミートソースとチーズをのせます。お米をかぶせ、中の具材が見えなくなるように握っていきます。おにぎりを握るときのように手を水で少し濡らすと作りやすいです。

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

シチリア東部ではエトナ山の形をイメージした山形に握ります。一方パレルモではオレンジのような丸型です(呼び方もアランチー"ナ"と女性形に変わります)。

5. 衣をつけて揚げましょう

3で作った水溶き小麦粉にくぐらせ、パン粉をまとわせます。

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

170度の油で表面がカリっと黄金色になるまで揚げます。

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)

熱々を召し上がれ!

【レシピ】シチリア名物アランチーノをお家で作ってみよう!
(画像=『たびこふれ』より引用)