アラフィフチャリダー北海道旅行、大五夜。物語はようやく一日目の夜です(あと3日あるのに大丈夫か?)辿り着いた駅構内の喫茶店。そこで頂いたコーヒーと駐車場で食べる夕食。駅のトイレで頭を洗って、星空を見ながらタバコ。寂しさと充実感に満たされた第五夜。ご覧ください。
はやきた駅

早来に着いた。
読み方は「はやきた」
とりあえず自転車を停めた建物にも「はやきた駅」と書いてある。
早来は田舎と言えば田舎だが、駅前はそれなりに栄えていてお店も普通にある。
駅も綺麗だ。
休憩がてら駅を覗くと、馬の写真が飾ってある。どうやら早来は、サラブレッドの産地らしい。
う~んここいいなぁ ここに泊まっちゃおうかなぁ
駅の中を散策していると(それほど広くない)簡単な喫茶店があった。
はやきた駅~喫茶店

僕は無類のコーヒー好き。
毎日コーヒーを淹れるし、先日1万円のコーヒーミルを購入した。他媒体でコーヒーの記事を書いていたこともある。
旅先で喫茶店を見つけるとつい入ってしまう(コーヒーを飲みたいのもあるが、最近は勉強の意味合いが強くなってしまった)
とは言っても疲労困憊の身体。ホッとしたい気持ちが強
い。
時間はたしか5時ころ。
「まだいいですか」とカウンターのおばあちゃんの声をかける。
「いま機械洗ったとこだけど…旅の人?コーヒーだけならいいよ」
んじゃホットコーヒーを
「おいしい。おばちゃん、おいしいわ」
「ありがとう。この先にある何とかってコーヒー屋のコーヒーなの」
なんというコーヒースタンドかは分からないらしい。
「おばちゃん。コーヒーはブラックでいいんだけど、砂糖を1つちょうだい」
おばちゃんの怪訝な表情と共に出されたスティックシュガーを直飲みし。
「あれまぁ。疲れてるんだねぇ。せばこれもあげる」餞別の言葉を添えて、もう3本スティックシュガーをくれた。