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京都の伏見稲荷などいくつもの摂末社
日本屈指のパワースポット・樹齢2100年の御神木
京都の伏見稲荷などいくつもの摂末社
来宮神社では多くの摂末社(せつまつしゃ)をお参りすることもできます。摂末社とはその神社の主祭神とのほかに、その神社にご縁がある神様を祀ってある社のことを言います。
先ずは来宮稲荷社。有名な京都の伏見稲荷大社から勧請されたもので、この何重もの鳥居が正に京都の千本鳥居の一部かのような美しさです。
そして、三峯社は埼玉県の三峰神社から祀られました。古代日本の英雄として知られる日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創建。黒い鳥居はとても珍しく、方角を守る神様が北の方角を守る際に黒色を使うとされていますので、その意味合いなのかもしれません。
ずらりと並んでいる小さな祠が末社七社。昭和七年の火災により来宮神社末社七社が焼失してしまったのですが、令和4年2月に再建が始まり完成したのがこの七社です。小童社、秋葉社、神武天皇社、八坂神社、雷電者、床浦社、柿本社が祀られておりました。来宮神社としては「再建に90年もたってしまったことをお詫びしている」と丁寧な説明が記されていました。
日本屈指のパワースポット・樹齢2100年の御神木
そして、いよいよ今や日本屈指のパワースポットである御神木である大楠(おおくす)へ。
国指定の天然記念物であり、環境庁からは全国2位の巨樹の認定を受けているこの大楠は、樹齢がなんと2100年。高さは26m、これはビルの8階相当で、太さは24mという幹にも圧倒されます。
2100年もの間、落雷、嵐、巨大な地震にも耐え、いまだに美しい緑の葉を生み出すこの生命力。これは「不老長寿」「無病息災」、また絶えることのない子孫や国家の繁栄の象徴ともされています。
大楠を上から見ると、幹のうねりはまるで脈々とエネルギーを送り続けている太い血管のようでした。この巨樹が生きていることを実感できる圧巻の光景。「この幹を一周まわれば寿命が一年延びる」との言い伝えにも納得できます。
来宮神社(きのみやじんじゃ)
- 住所:静岡県熱海市西山町43-1
- 拝観時間:9:00~17:00(祈祷は16:30まで)