自分のタスクを整理し生産性を上げる

×自分のタスクをなんとなくこなす
〇自分のタスクを一度整理する

「作業」と「価業」のイメージをつかんだら、より具体的に把握するために、自分の仕事を一度棚卸しして、すべてのタスクを書き出してみましょう。いろいろな方法がありますが、いちばんわかりやすいのはプロセスで整理する方法です。

営業なら、「事前準備→アプローチ→アポイント→商談→受注」に分類し、それぞれに発生する仕事を書き出します。それを作業と価業に分類していきます。

ぜひ、実際に手を動かしてタスクをリストアップしてみてください。手を動かしながら分類してみると、日々の仕事のタスクの重要性や意味合い、あるいはタスク同士のつながりなどが見えてくるでしょう。この気づきに生産性をあげるヒントがあります。

「作業の時間をできるだけ減らし、価業の時間をより増やすためにどうすればいいか、より集中するためにどうすればいいか?」を意識しながら仕事を進めてください。

ここまで、仕事で成果をあげる人が行なっている時間の使い方を紹介しました。時間をつくるためには、まず「タスク=やるべきこと」を管理することが重要です。

人生において、時間は大切な経営資源です。時間の使い方を変えることで、仕事の成果だけではなく、人生の充実度も変わっていきます。

本書には、対話やメール、資料づくりなど、今すぐに改善できるポイントも多数掲載しています。101の時間術の中で、できることから取り組み、自由に使える「サボる時間」をつくりましょう。

<著者プロフィール>

理央 周 (りおう めぐる)

マーケティングアイズ株式会社
代表取締役

関西学院大学専門職大学院
経営戦略研究科教授

本名:児玉 洋典。1962年生まれ。 静岡大学卒業。大手自動車部品メーカー、フィリップモリスなどを経て、米国インディアナ大学にてMBA取得。アマゾン、J:COM、マスターカードなどで、マーケティング・マネジャーを歴任。2010年に起業し翌年法人化。収益を好転させる中堅企業向 けコンサルティングと、顧客視点を育てる社員研修を提供。『売れない問題 解決の公式』『「なぜか売れる」の公式』(ともに日本経済新聞出版)『仕事の速い人が絶対やらない時間の使い方』(日本実業出版社)など著書多数。