エサ釣りのデメリット

逆にエサ釣りの場合に、どんなデメリットがあるのかを考えてみたい。

装備がやや大がかり

延べ竿は長く嵩張り、きちんと片付けないと車に乗って移動できないし、エサ箱は常に首から下げた状態となる。川虫を捕獲するなら川虫用の網もいるし、釣行前に仕掛けをつくるのも手間と時間がかかる。

渓流釣りでよく釣れるのは【エサとルアーどっち?】 それぞれの長所短所を解説ストック仕掛け(1本つくるのに10分程度かかる)(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

エサが採れないと悲惨

そもそも川虫をエサとして使用する場合、エサ採りの時間がそれなりに必要なので、すぐに釣り場に行けないのがネックだ。

また、川虫たちの羽化時期に当たる4月と、第二の羽化時期の6月以降は、川虫がほとんど採れなくなるため、釣具屋でミミズやブドウムシ等のエサを買う機会が増えてしまう。数百円とはいえランニングコストがかかる。

届かないポイントがある

川によっては、川幅や立ち込める水深の関係で、目の前の好ポイントに仕掛けが届かないことが多々ある。ポイントによってはその場所をスルーしなければならないのがつらい。

小型が口を使いやすい

基本的にアマゴは、力関係が上位となる大型が、その流れの最高のポイントに着くことが多い。うまく流せば、最初に大型アマゴがヒットする。

しかし、流し方を間違えるとさきに小型ばかりが口を使ってしまい、良型が食う前に場が荒れてしまう危険性がある。

ルアー釣りのメリット

では、疑似餌であるルアーのメリットを考えてみたい。

軽装で行ける

渓流用ルアーロッドは、5~6ftと短さが最大の特徴で、非常にコンパクトである。これにハイギアのリールと、あらかじめ買い揃えたルアーボックスがあればOKだ。

仕掛けをつくる手間もなく、現地でルアーをセットするだけなので、移動を含め手返しが非常によい。

渓流釣りでよく釣れるのは【エサとルアーどっち?】 それぞれの長所短所を解説ルアーボックス(著者の管理釣り場兼用ボックス)(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

エサ採りの時間が不要

そもそも、あらかじめルアーを買いそろえているため、ポイントへ直行できる。エサ採りの時間がいらないだけでなく、「エサが採れないかも」と悩まなくていい。

ポイントへの対応力が高い

遠いポイントへもリールのおかげでキャストすれば届く、小場所でも竿がコンパクトなので扱いやすい。

リアクションバイト狙い

多少スレた渓魚でも、目の前を通せば「鬱陶しい」と感じて、襲い掛かってきてフッキング!ということがありえる。とくにイワナは、気性が荒いのでこのケースが多い。