エサ釣りのデメリット
逆にエサ釣りの場合に、どんなデメリットがあるのかを考えてみたい。
装備がやや大がかり
延べ竿は長く嵩張り、きちんと片付けないと車に乗って移動できないし、エサ箱は常に首から下げた状態となる。川虫を捕獲するなら川虫用の網もいるし、釣行前に仕掛けをつくるのも手間と時間がかかる。

エサが採れないと悲惨
そもそも川虫をエサとして使用する場合、エサ採りの時間がそれなりに必要なので、すぐに釣り場に行けないのがネックだ。
また、川虫たちの羽化時期に当たる4月と、第二の羽化時期の6月以降は、川虫がほとんど採れなくなるため、釣具屋でミミズやブドウムシ等のエサを買う機会が増えてしまう。数百円とはいえランニングコストがかかる。
届かないポイントがある
川によっては、川幅や立ち込める水深の関係で、目の前の好ポイントに仕掛けが届かないことが多々ある。ポイントによってはその場所をスルーしなければならないのがつらい。
小型が口を使いやすい
基本的にアマゴは、力関係が上位となる大型が、その流れの最高のポイントに着くことが多い。うまく流せば、最初に大型アマゴがヒットする。
しかし、流し方を間違えるとさきに小型ばかりが口を使ってしまい、良型が食う前に場が荒れてしまう危険性がある。
ルアー釣りのメリット
では、疑似餌であるルアーのメリットを考えてみたい。
軽装で行ける
渓流用ルアーロッドは、5~6ftと短さが最大の特徴で、非常にコンパクトである。これにハイギアのリールと、あらかじめ買い揃えたルアーボックスがあればOKだ。
仕掛けをつくる手間もなく、現地でルアーをセットするだけなので、移動を含め手返しが非常によい。

エサ採りの時間が不要
そもそも、あらかじめルアーを買いそろえているため、ポイントへ直行できる。エサ採りの時間がいらないだけでなく、「エサが採れないかも」と悩まなくていい。
ポイントへの対応力が高い
遠いポイントへもリールのおかげでキャストすれば届く、小場所でも竿がコンパクトなので扱いやすい。
リアクションバイト狙い
多少スレた渓魚でも、目の前を通せば「鬱陶しい」と感じて、襲い掛かってきてフッキング!ということがありえる。とくにイワナは、気性が荒いのでこのケースが多い。