地方公務員でもできる副業6選
副業1. 投資
投資は副業とはみなされないため、許可を得る必要はありません。
株式の売買で利益を得た場合、確定申告をする必要はありますが、運用自体が制限されません。なお、つみたてNISA/NISA口座や「源泉徴収ありの特定口座」を利用している場合には、確定申告をする必要もありません。
つみたてNisa・IDeCo
投資初心者におすすめしたいのが、つみたてNisaとIDeCoです。公務員の場合、iDeCoの掛け金は最大12,000円/月。ほかの業種と比べると低く設定されていますが、老後資金への不安を減らすことはできるでしょう。
以下の記事では、つみたてNisaとiDeCoの違いについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
もちろん、つみたてNisaやiDeCoだけでなく、FXや投資信託も可能です。
不動産投資
不動産投資も投資と同じく、基本的には申請を要しません。しかし以下の基準を超えると「自営」とみなされるため、申請が必要になります。
独立家屋:5棟以上
アパート:10室以上
土地:10件以上
駐車場:10台以上
賃貸収入が年額500万円以上
(引用:人事院「義務違反防止ハンドブック」)
また、次の点にも注意する必要があります。
- 管理業務を自分で行ってはならない
- 賃貸収入の年額は、経費を含めた額を指す
- 家族等と共有名義で賃貸する場合、自分の持ち分だけでなく、賃貸物件全体を対象として、自営にあたるか判断される
副業2. 農業
小規模農業の場合、許可を得る必要はありません。
ただし「大規模に経営され、客観的に営利を主目的とする判断される場合」においては自営に分類されるため、兼業申請が必要です。過去には、7ヘクタール分を超えて農業を行っていたケースが処分対象となっています。
副業3. 家業
農業やお寺など、実家の家業を手伝う場合、兼業許可の申請は必要ありません。
報酬を受け取って行う場合には、申請を出す必要がありますが、家業の手伝いに関しては兼業許可がおりやすいとされています。
副業4. 社会貢献活動
公務員の社会貢献活動については、報酬を受け取れるものも含めて、現在さまざまな自治体で推進されています。「地方公務員の社会貢献活動に関する兼業について」では、兼業許可基準として次を挙げています。
・公務員の遂行に支障がないこと:
週休日、年次有給休暇等を活用すること
・職務の公正を確保できること:
兼業先が非営利団体であること
・職務の品位を損ねるおそれがないこと:
報酬が社会通念条相当であること
上記の基準を満たすとして、次のような社会貢献活動の事例が紹介されています。さまざまな地方自治体で推進されているのが分かりますね。
スキルを得られるだけでなく、地域社会とのつながりが強くなるため、公務への理解や協力が得られるというメリットもあるでしょう。
実施都道府県 | 事例 | 活動期間 | 報酬 |
山形県新庄市 | 商業活性化支援 | 50回/年 | 3万円/月 |
佐賀県佐賀市 | 障がい者支援活動 | 2日〜3日/週 | 2万円/月 |
岐阜県山県市 | 児童養護施設の訪問・相談 | 1回〜2回/月 | 1万円/日 ※交通費含む |
非公表 | 無料学習塾講師 | 3回/月 | 6,000円/日 |
(「地方公務員の社会貢献活動に関する兼業について」をもとに筆者が表を作成)
副業5. 講演会
「国家公務員の兼業について(概要)」では、単発的な講演や雑誌等での執筆で報酬を得る場合、「定期的または継続的に従事する」ことに当たらないため、兼業/副業とはみなされないと判断しています。
これは国家公務員に対する基準ですが、地方公務員法は国家公務員法に準拠しているため、同様の判断が下されると考えられます。しかしあくまで、兼業/副業の許可は任命権者が決定するため、あらかじめ確認を取るのがよいでしょう。
講演会には、出席者やほかのスピーカーなどと直接交流を深められるメリットがあります。講演会をきっかけに、新たな取り組みにつながるケースもあるので、積極的な参加がおすすめです。
副業6. 執筆活動
書籍を出版したり、雑誌等に投稿したりすることも、おすすめの副業です。
現場で得たスキルを社会全体と共有するだけでなく、執筆活動を通して自分の知識がより体系化されるでしょう。なお講演会と同様、単発的な活動でない場合は、兼業申請が必要になります。
地方公務員の副業をみとめる自治体は増えている
公務員のスキルを社会へ還元し人材不足を解消したり、副業を通して新たなスキルを獲得し本業へ活かしたりするために、副業を推進する自治体は増えています。
全国では神戸市が先駆けて、副業・兼業に関する独自の企画を策定し公表しました。また県知事や市長が連合して「地域に飛び出す公務員」を結成し、「望ましい「公務員の副業」ガイドライン」等を策定するなどの動きもあります。
この機会に一歩踏み出してはいかがでしょうか。