カンボジア僧侶7万人中、3番目の地位

そして私を見ると「日本人?嬉しいね!日本語も英語も話せないけど、ニコニコで伝わるよね?」と、楽しそうに話をしてくれました。
「ここは40年前は何もなかったんだよ。私がこのお寺を建てて、その後は、アメリカ、オーストララリア、フランス、スリランカにお寺を建てる指導をしてきたんだ」
住職は40年の間に、ここだけでなく世界中にお寺を建てる手伝いをしてきたというお話を聞かせてくれました。この功績とお人柄は仏教界でもとても大きく評価されているのです。
「このメダル分かりますか?これ以上の位はありません。カンボジアには7万人のお坊さんがいるけど、私は3番目の位ですよ。また来てね。今度は一緒にご飯を食べよう!」と、どこまでも気さくな方でした。

最後に私たちも祈祷をしていただきました。手にしているのは500年から1,000年ほどまえのイノシシの牙。これは象牙より価値があるそうです。この牙を通して水をかけることで特別な力が宿るのでしょう。私たちも手と頭を清めていただき、お願いごとをさせていただきました。

祈祷が有名なお寺と聞くと、とても厳粛で敷居の高いお寺を想像してしまいますが、ここは全くそんなことはありません。一歩入ると、ご近所の方々が楽しそうに過ごしていたり、年配の女性がお寺のお手伝いをしていたり、とても開放的なお寺でした。日本人観光客にはほとんど知られていないお寺ですが、住職もお坊さんたちもとても喜んでくれました。悩みやお願いごとがあるならぜひこのお寺で祈祷してもらうといいでしょう。その力は魔法です。
まとめ
プノンペン国際空港から1時間ほど。週末には1万人が訪れるという地元で知らない人はいないというお寺。その目的は祈祷。自分ではどうにもできない悩みや願いことをかなえてもらうために訪れているのです。その力は"魔法"とまで言われ、カンボジア7万人中3番目の地位の住職がどんな願いにも一瞬で答えてくれるのです。プノンペン観光の際にはぜひお出かけ下さい。
文・写真・KOJI SAITO/提供元・たびこふれ
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