バラケを作り直す

そんなことをやっていると池主から「弁当が届いたよー」と休憩の知らせ。メシでも食ってちょっと頭を冷やしたほうがいいかも。

20分ほどのインターバルで釣り座に戻る。

過去の取材でもそうだったが、ポイントを休め直後の数投は要注意(ここは野釣り場か!?)。

吉田もそれはわかっているようで、再開1投目は両グルテンを投入。アタるまで竿を上げない覚悟でウキを見つめる。ところが投入してすぐウキが勢いよく消し込んだものだから、思わずアワセを入れてしまった。当然ながら空振り。スレないだけマシだったのか。

次投も両グル。今度はやや時間をおいてトップが戻り、直後にツン。乗ったと思えるアタリだったが、これも空振り。

すると吉田、何かを閃いたのかバラケを作り直す。それまでの夏冬マッハからダンゴの底釣り芯華+粒戦のブレンドに変更する。タックルとエサは下図を参照。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【厳冬期のハコをなめるな!#3】ヘラブナの底釣りタックル(作図:週刊へらニュース編集部 関口)

どうしたの?

吉田康雄

「粒子が細かいとはいえバラケマッハのバラケ性が、今はジャマしているのかなって。関口さんのバラケにマッハは入ってますか?」

 

入れてないよ。そもそも持ってないもん。使ったのはダンゴの底釣り芯華と粘麩と粒戦細粒。配合はテキトーだけど。

吉田康雄

「ネバネバじゃないですか⁉」

 

そうだよ、ダメ?

吉田康雄

「いえ、もう何も言いません(苦笑)」

 

粒戦効果で魚の口を下に向ける吉田の作戦。これが功を奏したのか、替えて数投で難なく1枚目をゲット。時計は11時34分。もっと早くに気づけばよかったか。

ずいぶんと時間がかかったけど、ここからラッシュだね。

吉田康雄

「そうあってほしいものです」

 

ところが、その後はまた触りだけで落とさないジレンマ。

竿8尺→9尺セット

ガマンしきれなくなった吉田は、ここで竿を9尺に替える。1尺(仕掛けを入れると2尺分沖にウキが立つ)長くなっただけで風当たりがきつくなるが、背に腹は代えられないということか。

どうして長くしたの?

吉田康雄

「先月の取材で、関口さんに怒られたことを思いだしたので」

 

おいおい、オレを悪者にするなよ。

吉田康雄

「何でもやってみろってゲキを飛ばしてくれたじゃないですか」

 

そうだっけ? そんなことがあったっけ?

底ダテを終えて、タナを上バリ5cmズラシにセットして13時25分に再開。するとあろうことか、わずか数投で2枚目をゲット。思わず吉田から「よっしゃぁ」と声がもれる。

ところがその後は追釣ならず、15時40分に釣果2枚で納竿した。並びの常連も朝の2枚を最後に追釣なし。記者は午後に1枚追加して3枚だった。

結局、訳のわからないまま終わってしまった感じだね。オデコにならなかっただけマシか。

吉田康雄

「今月もまたやらかしてしまいました(涙)」

 

吉田にとっての春はまだまだ遠そうだ。

次回も「厳寒期のハコをナメるな!」です。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【厳冬期のハコをなめるな!#1】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【厳冬期のハコをなめるな!#2】

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
小川つり堀園
この記事は『週刊へらニュース』2023年3月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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