ゆっくり動画を収益化しても問題ないの?
自分で制作したゆっくり動画をYouTubeなどに公開する場合、広告付き動画として“収益化”してもいいのか気になっている人も多いでしょう。
結論から言えば収益化は可能です。ただし、収益化するためには、「ゆっくりMovieMaker4」と「アバター素材の権利や使用条件の確認」のふたつの問題点をクリアする必要があります。
【1】AquesTalkのライセンスについて
「ゆっくりMovieMaker4」はフリーソフトなので問題ありませんが、動画を作成するときに使われる音声「AquesTalk」には注意が必要です。
「AquesTalk」に関しては個人利用で収益化しないのであれば無料ですが、商用利用や広告付き動画として収益化する場合は、ライセンス料が必要になるのです。
ライセンス料は年6,380円の「AquesTalk使用ライセンス 商用コンテンツ向け」か、「AquesTalk1使用ライセンス」「AquesTalk2使用ライセンス」「AquesTalk10使用ライセンス」の3種類をすべて購入するが必要があります(この3つはいずれも6,380円で永続利用可能)。
ちなみに、「収益化する前は無料で利用し、収益化後にライセンス購入すればいいや」と考える人もいるでしょうが、これは止めた方がいいでしょう。
途中で収益化した場合は、ライセンス購入する前の動画をすべて削除しないといけないからです。
動画で収益化することを考えているなら、最初からライセンス購入しておくべきです。
【2】アバター素材の権利や使用条件の確認
アバターの絵素材はネットで探せばいくらでも無料で使えるものが見つかります。しかし、これらの絵素材には作者がおり著作権は作者が持っています。
個人が使用するときは特別に無料で利用できても、商業利用・収益化での利用は不可となっている場合もありますので要注意です。
ゆっくり動画でもっとも使われているアバターを無料配布している「nicotalk&キャラ素材配布所」でも、利用規約が公表されています。
この利用規約によれば、企業の商用利用はできないものの、個人がYouTubeなどで広告付き動画としてアップ(収益化)する分には問題なく使用できるとありますが、ほかの絵素材を利用するときも、必ず利用規約を確認しておきましょう。

(Image:nicotalk.com) こちらは「nicotalk&キャラ素材配布所」の利用規約。商用利用はできないが、YouTubeなどで広告付き動画として収益化するのは問題ない(画像はnicotalk&キャラ素材配布所公式サイトより転載)
また、アバターは特定のキャラクターの二次創作物も多いので、そ次の場合には一次創作者(原作)の著作権者の使用条件にも従わないといけないので、そちらの確認も重要です。
たとえば、『東方Project』ではキャラを利用するときのガイドラインを公表していますので、その内容を事前にしっかりチェックしておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?ゆっくり動画は頭部だけのアバターが棒読みっぽいナレーションで、面白おかしく解説していることが人気となり、今では動画ジャンルのひとつとして多くの人が制作して視聴されています。
しかも、ゆっくり動画を作る環境は有志によって十分整えられており、1本のソフトとフリー素材だけで誰でも簡単に動画が作成できるようになっているのです(商用利用を除く)。
動画の作り手にとっても自分の顔や声を出さずに動画が作成できるので、「面白いネタはあるけど自分がYouTuberのように表に出たくはない」という人にはピッタリでしょう。
もし、アナタも動画を作成してみようと思ったら、まずはゆっくり動画から始めてみてはいかがでしょうか?
※サムネイル画像(Image:24K-Production / Shutterstock.com)
文・いしばしいちろう/提供元・オトナライフ
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