モモンガとムササビはかつて同じ動物だった?

「モモンガ」と「ムササビ」、空を舞う動物の違い比較してみた!昔は同じ名前だった?
(画像=『FUNDO』より引用)

モモンガとムササビは、今では名前が違うから別の動物であることは明確ですが、昔は同一の生物として考えられていたようです。
まずはそんなそっくりな2種の共通点を見てみましょう。

モモンガとムササビの共通点

モモンガもムササビも、共に夜行性の動物で、木の上で生活をしています。

また、モモンガもムササビも食性が非常に似通っています。
木の芽・木の葉・花や蜜・果実・樹皮といった植物性のものから、昆虫類や鳥の卵などを食べています。

さらに非常に似た分類がされています。
前述していますが、モモンガは齧歯目リス科リス亜科モモンガ属、ムササビは齧歯目リス科リス亜科ムササビ属の動物です。
分類学上でいえばリス亜科までは共通しています。
とはいえ、属が異なることから別種の生物とされています。
しかし、これが判明したのは、科学技術や分類体系の発達がすすんだ現在だからこそです。

モモンガとムササビという名前

平安時代の日本では、モモンガとムササビは区別されておらず、大きさの違う同種だと考えられていました。
この2種は最初、「モミ」もしくは「ムササビ」と呼ばれていました。

モモンガという名前の由来

このモミという名前がモモンガという名前の由来とされています。
モミという呼び名は時代を経て発音が変わり「モモ」になりました。
その後江戸時代なると「摸摸具和(モモングァ)」という呼称に変化しました。
最終的に最後の音が変化したことで、現在の名前「モモンガ」に変わったといわれています。

ムササビという名前の由来

ムササビという名前は、その体格から来ているともいわれています。

ニホンモモンガなどに比べれば大型種のムササビも、犬や猫などと比べればじゅうぶん細く小さい生き物です。
そこから小さく細い生き物の意味で「身細(ムササ)ビ」と付けられたという説があります。

まとめ

モモンガとムササビ、共に滑空することで空を舞うことが知られていますが、滑空するのに用いる飛膜の大きさも、体の大きさも、なにより滑空距離も違いました。

似た生き物のように思われがちですが、多くの違いがある生きものでした。
また、似たような動物でしたが、ムササビは日本の固有種の動物です。

そんなモモンガとムササビですが、昔は区別がつかなかったことから、同じ動物扱いされていたようですよ。

提供元・FUNDO

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