目次
住宅ローンの返済方法の種類
月々の住宅ローン返済額の計算方法

住宅ローンの返済方法の種類

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

実際に住宅ローンにかかってくる利率は、契約を行う際に選択する金利の種類によっても全体の額が変動する事を覚えておきましょう。そして、金利にも種類があるようにローンの返済の方法に関してもいくつかの種類があります。

住宅ローンの返済方法①元利均等返済

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

タイプは2つあり、その1つが元利均等返済という方式になります。月々の返済金額が一定の額になり、毎月同じ額を払っていく方式です。よって返済がスタートするときから最後まで金額が変わらないので、家計の管理がしやすい方式でもあります。

元金と利息を合わせた返済額は変わらず、返済金額に占める元金と利息の割合がだんだん変化していきます。最初は利息の割合が大きいですが、最後の方は元金の割合がほとんどになっていくという同じ金額内での利息と元金の割合の変化が見られます。

最初が利息の割合が多いだけに借り入れ元金はなかなか減らず、最終的な総返済金額は後にご紹介する元金均等返済と比べると多くなるデメリットがあります。抑えたい場合には、こまめな繰り上げ返済などの工夫が必要です。

住宅ローンの返済方法②元金均等返済

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

そしてもう1つが、元金均等返済になります。こちらは元金の返済額を一定にして利息分をそこに加えて返済していく方式です。済額は返済期間に応じて少なくなり、元利均等返済に比べて総返済額は少なくなります。

返済が進むたびに利息率が減少していきますので、返済の最後の方には月々の返済額が軽くなっていきます。定年退職後のローン返済が続くと予想される場合や、子どもの大学進学に合わせて負担を減らしたいといった時に推奨されています。

ただし、返済を開始した最初の時の利率が最も大きくなりますのでスタート時の負担は重くなります。よって、頭金を多めに入れることによって借り入れの金額を小さくするのが負担軽減策となるのです。

月々の住宅ローン返済額の計算方法

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

住宅ローンにかかる利率と、その返済の仕方それぞれにいくつかの種類が存在していると解説しました。ケースバイケースで最も適した方法を選択していく必要があるわけですが、最後に返済額の計算の仕方をご紹介しましょう。

住宅ローンの月利の計算方法

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

まずは、住宅ローンの月利の計算方法についてです。金融機関のホームページやチラシなどに掲載されている利率というのは基本的に年利、すなわち年間の総額としてどれだけの利率になるかが載っていますので、月々の金額を知るためには月利に直す必要があります。

年利を金利に見直す際の計算方法は簡単で、12か月分に割って求めればいいだけなので「年利÷12ヶ月」で導き出す事が可能となります。例えば年利が1.3パーセントだった場合、12で割ると0.001083=0.1083パーセントということです。

小数点以下の数字になりますが、年利率によっては12で割り切れないケースも珍しくありません。その場合には小数点第六位ほどで切り捨てて計算をすれば、ほとんど大きな実際の金額とのブレは無いでしょう。

住宅ローンの元利均等返済の計算方法

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

続いては、元利均等返済の場合の計算方法についてです。月々の返済金額を求めたい場合には「{借入金額×月利×(1+月利)返済回数)}÷{(1+月利)返済回数-1}」という計算式にそれぞれの数値を当てはめることで導き出します。

まず金利は1年にかかる年利で表示されているので、先に解説したように12で割って月利に直しての計算を行います。例えば借入金額2,000万円、借入期間20年、金利1.2パーセントという条件で考えてみましょう。

月利は0.012÷12=0.001パーセント、返済回数は20年×12ヶ月=240となり、{2,000万円×0.001×(1+0.001)240}÷{(1+0.001)240-1}という計算で約94,000円が月の返済金額ということになります。

住宅ローンの元金均等返済の計算方法

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

元金均等返済の場合の計算方法についてです。こちらでは月々の返済金額を(借入金額÷返済回数)+(借入残高×利率×日数/365)という計算式に当てはめて導き出します。

先にご紹介した通り、元金均等返済の場合には元金の額が変わることがありません。よって元金の返済額を求めた後で、利子がどの程度になるかを計算すれば月ごとの返済額が分かります。

元利均等返済と同じく借入金額2,000万円、借入期間20年、金利1.2パーセントという条件で考えた場合には元金額が2,000万円÷240回≒83,300円、1回目の利子が2,000万円×0.012×30日÷365日≒19,700円となり、1回目は83,300円+19,700円=103,000円という額になります。

シミュレーションサイトで簡単に計算できる

住宅ローンの金利計算方法を解説!元利均等返済と元金均等返済の違いは?
(画像=『工具男子』より引用)

こうした計算を一々行うのは面倒に感じることでしょうが、実際には煩わしく思える計算も住宅ローンの返済趣味レーションサイトなどを利用すれば数値を当てはめるだけで簡単に計算をしてもらえますのでぜひ利用してみましょう。