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約12分の蒸気機関車の旅
誕生100周年に向かって走り続ける

約12分の蒸気機関車の旅


昭和・平成・令和を駆け抜けた蒸気機関車「雨宮21号」乗車記
(画像=『たびこふれ』より引用)
いこいの森駅に雨宮21号が停車しています。小さな車体ながら水蒸気をあげて出発を待つ姿は迫力満点。運行時間は10時から16時30分で、12時30分を除いて30分間隔で出発しています。開園時に新造された開放型の客車のほか、大正14年に製造され岡山県の井笠鉄道で使用されていたレトロな客車が使用されています。席の指定はないので、好きな場所を選んでください。
昭和・平成・令和を駆け抜けた蒸気機関車「雨宮21号」乗車記
(画像=『たびこふれ』より引用)
蒸気機関車の始動は、とても手間がかかります。薪をくべて蒸気圧を上げる作業から始まり、注水、足回りの整備、油さしなど、数々の工程を経て午前10時の始発に備えます。レールの状況を判断しながら石炭をくべており、乗客が多いゴールデンウィークには8日間で1.5トンもの石炭を消費したこともあるそうです。
昭和・平成・令和を駆け抜けた蒸気機関車「雨宮21号」乗車記
(画像=『たびこふれ』より引用)
キップを買って改札を通ります。多くの人たちは、蒸気機関車を見るのが初めて。ワクワクしながら駅員さんに切符を切ってもらっています。出発に向けて機関士がボイラーに石炭をくべると、懐かしい臭いが漂ってきました。
昭和・平成・令和を駆け抜けた蒸気機関車「雨宮21号」乗車記
(画像=『たびこふれ』より引用)
定刻になり、ポォーという汽笛を鳴らして雨宮21号が出発します。約2㎞、12分ほどの短い旅が始まりました。公園内のキャンプ場では、バーベキューなどを楽しむファミリーが手を振っています。乗客も、それを見守る人も全員笑顔。森林からそよぐ風が心地よく、いつまでも乗車していたい気分になりました。

誕生100周年に向かって走り続ける

昭和・平成・令和を駆け抜けた蒸気機関車「雨宮21号」乗車記
(画像=『たびこふれ』より引用)

いこいの森駅に到着すると、あちこちから「楽しかった」という声が聞こえてきました。雨宮21号は2028年に「誕生100周年」を迎えます。これからもずっと、訪れる人たちを笑顔にしてくれることでしょう。

森林鉄道 雨宮21号

  • 住所:北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利
  • 電話:0158-47-2466
  • 実施期間:4月下旬~10月中旬
  • 運行日:開園期間中の土・日・祝日

文・写真・吉田匡和/提供元・たびこふれ

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