放流直後は荒食いのはず?

事務所での受け付け後に区画を決め、支度が出来てしばらく経った8時15分頃、スタッフの方が放流するアマゴを持ってきてくれた。今年は少しサイズが大きいそうだ。

のべ竿エサ釣りでアマゴ2桁【小柿渓谷放流釣り場】釣れない時に試したこととは? 小柿渓谷放流釣り場の放流アマゴ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

放流されたら放流時の目印であるタスキを回収してもらい、アマゴが馴染むまで5分ほど待って釣りを開始。すると1投目から目印に反応が出て、あっという間にゲット。

のべ竿エサ釣りでアマゴ2桁【小柿渓谷放流釣り場】釣れない時に試したこととは?小柿渓谷放流釣り場で釣れたアマゴ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

しかしこの後は、初めて使用する竿の感覚に悪戦苦闘。時に強風に煽られたり、アラレや雨が結構な勢いで降ってきたりと、中々に厳しい状況だ。一方タカヒコさんは順調に釣りあげていくため、徐々に焦りを感じ始める。

釣れない時に試したこと

管理釣り場とはいえ、相手は警戒心の強いアマゴ。著者も様々な手を試してみた。

探る場所を変える

放流直後のアマゴは流れの緩い場所に溜まるが、時間が経てば徐々に流れの方に出ていく。流心脇のヨレや岩の影等は絶好のポイント等で、積極的に攻めていく。

タナを変える

ジンタンの重さを調整し、水面近くから底付近までを幅広く探っていく。

エサを変える

イクラだけだと見きられてしまうため、今回著者はブドウムシも購入しておいた。特に曇天や濁り時はイクラより強いこともある。

誘いを変える

自然渓流ならいかに自然に流すかが重要だが、管理釣り場では意図的に仕掛けを止めたり、底付近で軽くチョンチョンと誘いをかけるのも有効だ。

本来ならこれでアタってくるはずのアマゴが、なかなか当たらない。これは流石におかしいと感じた著者は一度昼休憩を挟み、思い切った手に出てみることにした。

区画を移動し入れ食い

時刻は既に13時半、この時点で僅か3匹。テコ入れが必要だった著者は、竿を使い慣れた5.3mの物に持ち替え、天井イトの長さを1mほどカット。これで6.3m用の仕掛けがそのまま使用できる。そしてさらに、周囲の区画は誰もいなかったこともあり、思い切って正面側の区画に移動してみた。すると驚くことに、あっという間にアマゴがヒット!

のべ竿エサ釣りでアマゴ2桁【小柿渓谷放流釣り場】釣れない時に試したこととは?小柿渓谷放流釣り場で釣れたアマゴ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

そしてここから、まるで放流直後のような入れ食いに遭遇。先ほど紹介したあの手この手を使い、ヨレ・流心・底とあらゆる場所を攻め続け、午後の時間だけで10匹を追加することに成功。なんとか二桁達の釣果を達成できた。

のべ竿エサ釣りでアマゴ2桁【小柿渓谷放流釣り場】釣れない時に試したこととは?小柿渓谷放流釣り場の様子(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

区画を移動する頃に気づいたのだが、よく見ると私の区画に一部流れが緩やかな隙間が空いており、ここからアマゴが移動してしまっていたのだと思われる。増水時はこのようなトラブルもありえるのだと勉強になった。