凶行に及んだ20代の孫
イギリスで暮らす男(25)の祖父(74)は、少女たちに対する性的虐待を繰り返した過去があった。祖父のそんな悪行を知った男は腹を立て、ひどい嫌悪感を抱くようになったという。
男の憎悪は増すばかりで、昨年1月には祖父への怒りが爆発。男はキッチンナイフを持って祖父の寝室に侵入し、容赦なく刺した。襲われた祖父は数年前に卒中を起こし、体が不自由な状態だった。若く力も強い孫に抵抗することは、ほぼ不可能な状態だったそうだ。
男は老いた祖父の顔面や首を執拗に狙い、何度もナイフを突き刺し致命傷を負わせた。犯行が終わるなり祖母に声をかけ、「じいちゃんを殺した」と告白。母親にもメッセージを送信し、「殺した」と伝えていた。
ほどなくして救急車が到着したが手遅れで、祖父は死亡。男はそのまま警察に身柄を確保された。
殺害された祖父は素行が悪く、祖母を手荒く扱うこともしばしばだった。さらに女癖も悪く、何度も浮気に走り祖母を苦しめていたのだという。
男の子供時代も平穏とはほど遠く、しだいに生活態度が荒れるように。15歳の頃には少女に対する性犯罪を起こし施設に送られ、自閉症と診断された。釈放後しばらくすると男は祖父母の家に移ったが、「死にたい」と口走ることもしばしばだったと、複数メディアが伝えている。
凄惨な事件からの教訓
殺人は許してはならない行為であるが、それぞれの事情を鑑みると非常に複雑な気持ちになる。凄惨なニュースを教訓に、常に周りに思いやりを持ちながら、時には家族であっても適切に距離を置くなど冷静な判断ができるような人間でありたいと思う。
文・MONEY TIMES編集部