バラしを強く指摘
ある日の釣行のことです。パートナーのロッドが綺麗な弧を描き、ティップが海面に突っ込むよいアタリがありました。隣でサポートに入った筆者は、「そのまま耐えて!」と言葉をかけますが、その声は虚しく空を切りました。
パートナーは不可解な行動に移り、ロッドをさらに締め込みだしたのです。結果は当然の「ラインブレイク」。その状況を目の当たりにして、つい「釣り人スイッチ」が入ってしまった私は、「え?! 何した?!」と強い質問をしてしまったのです。それからパートナーはスランプになり、やり取りが分からなくなってしまいました。
その後、帰路の車内で、名言を賜りました。「絶対に獲れるとは限らないでしょう?」と。
高揚ではないことも
良型とやり取りをしてるパートナー、「わ?!わ?!怖い 」とか「無理無理無理! 」と、良型の引きを、楽しんでいるのだと思い込んでいた筆者。
その後、あえなくバラしてしまったパートナー、筆者の側へ駆け寄ってきて一言… 「困っているのだから、助けて欲しいのに、なぜ助けないの?」と少し強めのお叱りを受けました。
見たことない魚は触れない
女性が、釣りの誘いに答えてくれたと安心してはいけません。釣りにもいくし、料理が得意と聞いて、「魚は普通に触れるはず??」と信じていませんか?それは、過大評価です。
「生きてる魚」と「パックに入ってる切り身の魚」は、似て非なる魚なのです。はじめての釣りで、「生きてる魚」はほとんどの女性は触れない、無理だそうです。
「怖い」と「キモい」はヘルプサイン
てっきり、釣れた魚のサイズに酔いしれて、「怖い」、「キモい」と言っているのだと、筆者は受け取り、笑顔で返していましたが、どうも素敵な勘違いのようで、これは「助けて!」と言っているのだと理解しました。
「触ったらどうなるか分からないのに、笑って見捨てたね?」と、これまた強めのお叱りを受けました。男性と女性では、リアクションが違うのだと、学ぶキッカケになった出来事でした。
筆者の誓い
数々の「不祥事」を起こしてきた筆者。それでも、笑顔で寒い海にも関わらず、釣りに同行してくれるパートナーに感謝しています。
1人での釣行も「趣味」を追及する楽しさはあるものの、やっぱり楽しい時間は、大切な人や家族と共有できると「幸せ」ですね。
「上天草市公式釣り人」へ筆者の背中を押してくれたパートナー、その気持ちに応えるべく、アングラーとして、上天草市公式釣り人として、教えてくれたことを肝に銘じて、釣りを楽しみたいと思います。
家族と釣りをされる方、また恋人を趣味の世界に引っ張り込みたい貴方へ、楽しい日々の扉を開く鍵になれば光栄です。
<松永一幸/TSURINEWSライター>
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