”ロゼ・フジタ”は、アンボネーの赤ワインがしっかりした骨格を与える、アサンブラージュだけどセニエっつぽい力強さを持つリッチなロゼ。苦味と甘味のバランスよいハーブグラニテとピッタリ。このキュヴェは、マムと深いつながりを持つレオナール・フジタの名前を冠している。首には、藤田が描いたバラモチーフ。
藤田嗣治は、マムの代表だったルネ・ラルーと深い友情を築いていて、キリスト教洗礼を受けた時の代父がラルー。
ランスにあるマムのカーヴの向かいに、”藤田礼拝堂”がある。マムの協力で建てられ、藤田が内装を手がけた小さな礼拝堂。この内装壁画は本当に素晴らしく、見るたびに信仰心に圧倒される。壁画には、一緒に改宗した奥さんやラルー、そして藤田自身も描かれている。
おいしいシャンパーニュと響き合う料理、そしてワイン大好きな人たちと過ごす楽しい時間。”ワインパリ&ヴィネクスポ”と世界最優秀ソムリエコンクールを間近に、シャンパーニュ&二つの大ワインイベント、そしてショコラの話題が尽きない夜。
行きは”エミリー・イン・パリ”ですっかり有名になったイタリア料理店を眺め(秋のミラノのパーティーで、”ガブリエル”に会った)、帰りは欠け始めた月に照らされながら(前夜、満月で全然眠れなかった)、お天気パリの夜も楽しむ。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。