北アフリカの料理というと「クスクス」が定番ですが、アルジェリアにはこのクスクス以外にも絶品料理がたくさんあります。
世界にはアルジェリア料理を知らない方がほとんどだと思いますが、一度食べたら虜になること間違いなし!何より日本人の皆さんが非常に食べやすい味で、栄養満点。食べたことないなんてもったいない!
これからは「食」も旅の目的としていただけるように、今回は皆さんにぜひ早く知っていただきたいアルジェリア料理についてお伝えします。
アルジェリアが誇る伝統料理
クスクス(Couscous)

北アフリカ料理というとまず想像するのが、クスクス!
セモリナ粉でつくられた小さな粒の世界最小といわれるパスタに肉や野菜がたっぷり入った栄養豊富なソースをかけていただきます。
マグレブ3カ国(アルジェリア、モロッコ、チュニジア)の代表的食べ物ですが、もちろん国、そして家庭で様々な作り方や味があります。
お肉は、牛肉、羊肉、鶏肉、もちろん魚で作ることも可能で、いろいろな食材から出る出汁が日本人の心をとらえることでしょう。
ちなみにソースは赤ソースと白ソースがあり、赤はトマトを加えたものになります。

アルジェリアのクスクスはどちらかというと、香辛料は必要最低限のような印象で、様々な香辛料に慣れていない日本人がとても食べやすい味付けです。
しかし美味しいからといって、たくさん食べるとクスクスは時間が経つとお腹の中で膨らむので苦しむはめに。食べ過ぎには注意です。
毎週金曜日によく家庭で食べられています。
ショルバ(Shorba)

こちらは伝統的なスープです。
クスクスと同じで赤いスープと白いスープがあります。赤いスープはトマトを加えているものですが、基本的に赤は羊肉、白は鶏肉でつくります。白には最後にパクチーを入れ、レモンを絞ります。

結婚式などお祝い事にも定番のこちらのスープは、ラマダン(断食)後の夕食にもよく飲まれる胃に優しい一品です。
ブレック(Bourek)

春巻き?と思われた方、そうです、こちらはアルジェリアの春巻き。
日本からこんな遠く離れたところに春巻きがあるなんて思ってもみないですが、見た目はそのまま。中身は、マッシュポテトにひき肉など素材の味が活きているシンプルな組み合わせです。
レシュタ(Rechta)

こちらは日本でいう焼きそばならぬ蒸しそばといったところです。
セモリナ粉でできた半透明の色の軽めの麺を蒸し、鶏肉の出汁が出ているソースを吸わせています。カブやズッキーニと合わせた優しい味でとても軽い食感。いくらでも食べれてしまうクセになる料理です。
チュクチュカ(chekchouka)

ピーマンやパプリカに卵を合わせた野菜中心の一品。お肉がなくてもボリュームを感じられるヘルシーな家庭料理です。香辛料が効いていてご飯とも相性ばっちり。
シャクシュカ(shakhshoukha)

こちらもまたセモリナ粉で作られた皮をパリパリっとするまで揚げたあと、食べやすい大きさに切り、赤い香辛料と牛肉がたっぷり入ったソースを染み込ませていただきます。
インパクトがあり、食感もたのしい人気の料理です。
ハミス(hmiss)

ピーマンやトマト、玉ねぎなどを合わせた少し辛い前菜です。アルジェリアではレストランでお通しのようにこのハミスが出てくることが多いです。
パンも一緒に付いてくることがよくあり、乗せて食べるとより美味しいですよ。
ケセラ(Kesra)

こちらはアルジェリアの代表的なパンです。もちろんパンもセモリナ粉でできています。普通のパンと比べて固く、薄く平たいものになります。
マトロア(Matloa)

こちらもアルジェリアの伝統のパン。
ケセラよりだいぶふわっとしていますが、こちらもやはり平たく食べ応えがあります。少しマフィンに近い食感で様々な料理のお供として食べられています。
国民に愛される様々なドリンク
ミントティー

名前の通りミントのお茶ですが、必ず砂糖が入れてあります。ちなみにお茶は皆中国茶を使っているのがまた驚きです。
小さなカップにかなり上からお茶を注いでいきます。これはカップの中で均等にお茶が混ざるようにするためなんだとか。
暑い夏でも飲まれるアルジェリアに欠かせない飲み物です。
ハモド(Hamoud Boualem)

アルジェリアの若い人に人気なのがこのハモドシリーズ。りんごベースのコカコーラのようなSelect、ファンタのような Slim、レモンソーダのような Hamoud blancheが人気です。アルジェリアが誇るソフトドリンクといえます。