京都市南部の伏見エリアは幕末の歴史に欠かせない重要なエリアで、現在も江戸時代末期を感じさせる伝統的な建築群が魅力です。濠川(ほりかわ)沿岸には桜並木が続き、4月初旬には観光客で賑わいます。京都市中心部の観光エリアに比べると、まだまだ全国的には知名度が低いので、お花見の穴場スポットとも言えます。

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)

3月下旬~4月のお花見シーズンといえば、桜と日本酒。日本三大銘酒とよばれる伏見の日本酒を嗜みながら眺める桜並木は格別です。お酒好きの京都人がすすめる!京都・伏見の桜散歩をご紹介します。

目次
【伏見十石舟】桜のトンネルが美しすぎる観光和舟
【月桂冠大蔵記念館】月桂冠の日本酒呑み比べ

【伏見十石舟】桜のトンネルが美しすぎる観光和舟

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)

あさイチに訪れたいのが「伏見十石舟」です。十石舟は宇治川派流を約50分で往復する観光船で、江戸時代に酒や旅客を運んだ舟を再現しています。毎年3月下旬から12月上旬に運航していますが、お花見シーズンが断然おすすめです。桜並木のトンネルが続く航路で、その奥には酒蔵と柳が映えます。まるで江戸時代にタイムスリップしたような景色は圧巻です。

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)

約20分で三栖閘門(みすこうもん)に到着すると、一度下船して、資料館や水門の様子を見学できます。江戸時代の京都から大阪までの物流がよくわかり、関西圏に馴染みのある方には興味深い内容です。予約は2月上旬より公式サイトから開始されます。

伏見十石舟(ふしみじっこくせん)

  • 期間:2023 年3月18日(土)〜12月3日(日)※8月は1日~13日のみ運行
  • 運休日:月曜日、8月14日~31日
  • 料金:大人1,500円(中学生以上)・小人750円(小学生以下)
  • 乗船場所:京都市伏見区南兵町247
  • 電話番号:075-623-1030
  • 時間:10:00~16:20 ※運行スケジュールはホームページをご確認ください。
  • 乗船時間:約50分(往復)
  • 航路:乗船場 発→三栖閘門下船(見学)→乗船→乗船場 着

【月桂冠大蔵記念館】月桂冠の日本酒呑み比べ

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)

月桂冠は日本のトップシェアを誇る清酒メーカーのひとつとして知られています。月桂冠は「笠置屋」の屋号で1637年(江戸時代後期)に京都・伏見で創業以来、さまざまな研究開発で皇室からお茶の間まで幅広い層に愛されてきました。

気軽に呑めるカップやパックから純米大吟醸の高級クラスまで幅広いラインナップがあり、日本酒に慣れ親しんでいない人でも楽しめる1杯が見つかります。

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)

館内では月桂冠の歴史や酒造りの手法が学べるほか、最後には試飲のサービスを受けられます。12分間のビデオ上映で学ぶことができる酒造りの手法はぜひ鑑賞をおすすめします。月桂冠の徹底した酒造りと技術は圧巻で、見学後の試飲の楽しみが膨らみます。

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)

日本酒が苦手な人には果実シリーズや梅ワインの提供があり、ドライバーの方には試飲の代わりにお持ち帰り用(1合)がプレゼントされます。これが600円の入場料にすべて含まれます。こんなにお得感のある酒造見学はなかなか味わえません。

月桂冠大蔵記念館

桜の花筏が美しい「伏見十石舟」と酒蔵の街「伏見」
(画像=『たびこふれ』より引用)
  • 住所:京都市伏見区南浜町247番地
  • 電話番号:075-623-2056
  • 営業時間:9:30~16:30(受付16:00まで)
  • 定休日:8月13日~8月16日/12月28日~1月4日
  • 入館料:20歳以上 600円/13歳~19歳 100円/12歳以下=無料 ※13歳以上の方は、おみやげ付き