道端でよく見かけるけれども、名前はよくわからない花ってありますよね。
ハルジオンなどはその花の代表格かもしれません。
このハルジオンは、花言葉がなかったり「貧乏草」とありがたくない別名で呼ばれたり、散々な扱いを受けがちです。
そんな不遇ともいえる花、ハルジオンについて解説します。
ハルジオンとは?

ハルジオンとはキク科ムカシヨモギ属の花です。
その基本的な特徴について見ていきましょう。
特徴
ハルジオンとは、道端でよく見られる花のひとつ。
高さ30~80cmくらいにまで成長します。
花の色は白やピンク、薄紫です。
ヒマワリやタンポポのように細い花びらがいくつも咲かせるのも見つけるポイント。
開花時期
開花時期は4~6月ごろです。
春から初夏にかけて、道端や原っぱまで日本全国いたるところでその姿を見ることができます。
原産
ハルジオンは、北アメリカ大陸が原産の植物です。
1920年代に観賞用として、日本に持ち込まれました。
1980年代になると除草剤に対する耐性のある個体が出現しました。
農作物や牧草の成長を邪魔するので、現在では雑草として厄介者扱いを受けることが多いですね。
花の名前の由来
ハルジオンは漢字で「春紫苑」と書きます。
これは日本の植物学の父と呼ばれる植物学者、牧野富太郎博士が命名したものです。
「春に咲く紫苑(シオン)」という意味で名付けられました。
もう一つ名前があって、「ハルジョオン」といいます。
これは見た目がそっくりなヒメジョオンという花と対比する意味で名付けられました。
ちなみにハルジョオンの漢字表記は、「春女苑」。
一方ヒメジョオンは「姫女苑」となりますので、ハルジョオンは春に咲くヒメジョオンという意味合いですね。
ハルジオンに花言葉は無いって本当?

多くの植物には花言葉があります。
ところが、このハルジオンには花言葉がないといわれています。
ハルジオンの花言葉は日本に無い
ハルジオンに花言葉はないです。
時に、ハルジオンの花言葉が「追憶の愛」や「君を忘れない」といった花言葉で紹介されているのを見かけることもあるでしょう。
厳密にいうと、これらはシオンの花言葉。
ハルジオンが春に咲くシオンから名付けられているので、同じ花言葉で紹介されているものと思われます。
とはいえシオンとハルシオンは植物学的には異なる品種です。
同じキ
ク科ですがシオンはシオン属なのに対し、ハルジオンはムカシヨモギ属。
ハルシオン自体には、オリジナルの花言葉は用意されていないのです。
外国での花言葉
日本にハルジオンの花言葉はありません。
ならば、外国なら花言葉があるんじゃないか?って思いますよね。
残念ながら、英語圏ではハルジオンの花言葉はありません。