真冬真っ只中のここトロントですが、例年に比べると比較的過ごしやすい気温の日が多く、外出するときに非常に助かっています。ですが当然、大寒波は毎年やってきます。
トロントの緯度は北海道とだいたい同じで、大寒波になると気温は-20度ほどまで落ち込み、強風も合わさると体感温度が-30度ほどになることもあります。こうなると生命の危険を脅かしかねません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、ここまで気温が落ち込むと肌が露出しているところは即凍傷になります。
このような気候が毎冬2~3回はやってくるので、天気予報をチェックしながらしっかりと天気・気温に合わせた服装で出かけることが必要です。
というわけで、今回の記事では大寒波がやってきた時の身の回りの様子と、防寒具についてご紹介します。
ある日のトロントの天気
子どもの学校の送迎や仕事で外に出ることが多いので毎朝毎晩天気予報は欠かさずチェックしているのですが、ある日の天気予報はこんなことになっていました。

今夜から-2桁、そしてそこからの-20度!大寒波がやってくるとカナダの気象庁は警報を発令します。子どもやお年寄り、身体の不自由な人は特に外出時には気をつけるように勧告しています。とはいえ、-20度になったとしても大雪にもならない限りは休校にならないので、子どもたちを学校に送らないといけません。
私の勝手な考えですが、トロントの冬は3段階あり、日によってかなり変わります。比較的気温が穏やかな0度前後、少し寒さの厳しい-5度〜10度、-15度より寒い極寒。それによって身につける防寒具を変えて外に出るようにしています。
だいたいの日が穏やかか少し寒いくらい日が続いていたこの冬でしたが、この予報を見てこれは最強の防寒具で出かけねば!と心して出かけました。何度も言います。大袈裟に聞こえますがちゃんと防寒しないと本当に危ないんです。
身の回りの様子
-20度の金曜日の朝、至るところが凍てついています。昨夜強風でしたが、風もほぼ止み、快晴でした。


雪の塊は硬く、雪も気温の低下でサラサラなパウダースノー状態になっていて、その上を踏むとぎゅっぎゅっと軋むような音がします。

随分前に除雪した雪がそのまま路肩で凍りついたままになっています。ここまで寒いと路肩の雪は当然溶けないので、気温が0度くらいに上がるまで放っておくしかありません。
朝45分ほど子どもの送迎で外をうろうろしていましたが、まつ毛が凍りました。また、息をしている口と鼻周りに水滴がつき、そこがさらに凍っています。

肌は寒すぎて出せません。ニット帽を深く被り、マフラーで鼻と耳もちゃんと隠します。
車もすごいことになっていました。

とても天気が良く、暖かそうに見えますが極寒です。この記事に載せる写真を撮ろうとするたびに手袋から手を出すのですが、連続で1分と出せません。手の甲全体が冷気で痛くなってくるからです。写真を撮る時は手短に、そして終わったらすぐ手袋をはめ、と繰り返して行いました。

そして見てください、この車のガラス・・・!びっしりと氷が見事に凍りついています。ここまで寒いと、まずエンジンをつけ、数分車内を暖めないとガラスの氷を取ることができません。この日用事があって運転したのですが、フロントガラスが内外と両方雪と氷が張り付いていました。

10分ほどフロントガラス部分のヒーターを全開にして、ようやく運転できる程度にまで氷が溶けました。ちなみに、車の除雪にはこのようなスティックを使います。冬はいつも車に常備しています。

これで車の上やガラスについた雪や氷を取り除きます。積雪の日や極寒の日は準備に時間がかかるので、早めに家を出ないといけません。