BMWジャパンは2023年2月27日、プレミアム・スモール・セグメントにおける超高性能Mモデル「M2 クーペ」の受注を開始した。デリバリーは4月からが予定されている。
初代M2は2016年にデビューし、今回2代目となる新型M2は、BMW M社が開発、製造しサーキットでの本格的な走行を可能としたMハイパフォーマンス・モデルだ。新型M2は、1985年に登場し高性能スポーツカーのベンチマークを確立した初代M3と、1973年に誕生しそのスポーティで美しいデザインと卓越した運動性能で名声を得た「BMW 2002ターボ」の伝統を引き継ぐ、最もコンパクトなMモデルである。
コンパクトなボディに、自然吸気エンジンのような官能的な吹け上がりと、ターボ・テクノロジーによる圧倒的なパワーを併せ持つ直列6気筒Mツインパワーターボ・エンジンを搭載し、セグメント唯一の後輪駆動システムと約50:50の理想的な前後重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロードホールディングを両立。BMW Mモデルらしいダイナミックなスタイリング、高いコーナリング性能を発揮し、アドレナリンがほとばしる究極の「駆けぬける歓び」を実現したスポーツ・モデルだ。また、よりダイレクトに車両を操れるマニア向けのMT搭載モデルもラインアップされている。
新型M2のフロント・デザインは、2シリーズ クーペをベースとしながら、大きく左右に張り出した四角型基調のエアインテーク、ヘッドライト周りのデザイン、横バーを採用した直線的なデザインのフレームレスのキドニーグリル、横方向にワイドにしたフロント・ホィールハウスにより、より存在感を強調している。
サイド・デザインは、2シリーズ クーペの伸びやかなラインと居住性はそのままに、フロントおよびリヤのバンパー・デザインを力強く大きくすることで、パワフルな走りを表現し、サイドスポイラーは、2シリーズ クーペに対して大型化し、ボディ同色とする事で、安定感を表現している。さらに、全高を低くすることで低重心化させ、大径ホイールとの組み合わせでレーシングカーのような迫力を生み出している。
リヤは、LED技術を取り入れスモーク処理されたコンパクトなテール・ライト、後部をキックアップさせた厚みのあるトランク形状、Mハイパフォーマンス・モデル伝統の存在感のある4本出しエキゾーストパイプ、空力特性の改善に寄与する立体的なリヤ・ディフューザーの採用により、シンプルながらスポーツ・クーペにふさわしい存在感を生み出している。
インテリアは、上級モデルのM3、M4と共通のコンポーネントを多用。iドライブコントローラー、タッチ操作が可能な視認性に優れたカーブド・ディスプレイ、全席乗員の身体をしっかりと支えるMスポーツシート、フロントシートに内蔵されたイルミネーション付きのM2ロゴ、コンパクトながら大人2名乗車が可能な後席が特長だ。
また、サーキット走行に適したM3、M4同様のMカーボン・バケットシートをオプション設定している。もちろん多点式シートベルトにも対応している。横方向のGを強力にサポートするMカーボン・バケットシートは、前席2脚で約10kgの軽量化も実現。
搭載する直6ターボ・エンジンは、先代のM2用をさらに進化させ、現在のM3、M4と共通の高効率な3.0L・直列6気筒Mツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンだ。最高出力460ps/6250rpm、最大トルク550Nm /2650-5870rpmを発生する。