標準和名「ヤリイカ」。英語でも「spearsquid」。そんな洋の東西問わず例えるなら槍になってしまうヤリイカは釣り物の少ない冬の貴重なターゲット。今回はウキ釣り、邪道エギング、エギングのいずれでも本命ヤリイカを手中にした様子をお届けしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)

陸っぱりヤリイカ釣りで11杯 エギング・邪道エギング・ウキ釣り3種で挑戦

陸っぱりヤリイカ釣り

福井にてチラホラと釣果が聞こえ出した陸っぱりヤリイカ。ヤリイカ釣り自体難しい釣り、テクニカルな釣り……というわけではない。

難しい釣りではないが難点もある。まず季節柄どうしても寒いこと。もう1つは群れの来るところで竿を出さないといけないの2点だ。それでも有名ポイントでは海に街灯が立ち並ぶかのように電気ウキが海面を照らす。

休みの都合上、寒い晴れか暖かい小雨のどちらかの日の釣行となりそうだ。暖かいといえどこの季節の雨での釣りはダメージが大きい。結果、気温0度の中での越前~三国エリアでの釣行となった。

初場所ではどうしてもどこに群れが入るかがわからない不安との戦いになる。ある程度目星をつけて、日中のうちから釣り場に赴き、釣れそうか確認する方が良いだろう。以前に釣果のあるポイントには概ね毎年ヤリイカがやってくるが、回遊量は水温や個体数も関係するので注意だ。

当日も日暮れ前には釣り場に入り、海を観察。有名ポイントからだいぶ離れたところであり、釣り人は私以外に2人。いずれもヤリイカ狙いのようだ。

邪道エギングとウキ釣りで挑戦

日暮れと同時に釣り開始。まずは邪道エギングと並行して横でウキを流す2本だし。餌は塩締めしたササミのみ。サメやキビナゴなど色々な餌があるがササミで大抵事足りるだろう。この釣りにおいてササミか鶏胸肉しか使ったことがないが「うー、あの餌があれば……」という場面に陥ったことはない。

ちなみにオススメは鶏皮。肉の方は塩締めしてもちぎれたりしてしまうが皮は丈夫で長く使えるためだ。ウキは深めに、エギは手返しよく誘えるように表層~中層で探り分けをし効率重視。先に釣った方をメインにする予定だ。

早々に邪道エギングで連発

開始から2投目、わずか10分で邪道エギングにヒット!なかなかの重量感に加えイカジェットの圧力も感じるためオスのヤリイカ確定だ。足元まで寄せてスポッと抜き上げ。今シーズン初のヤリイカにとりあえず安堵。

陸っぱりヤリイカ釣りで11杯 エギング・邪道エギング・ウキ釣り3種で挑戦邪道エギングでキャッチ(提供:TSURINEWSライター永井航)

ライトで照らすと30cmクラスの個体。ヤリイカは群れで行動すると言われているため写真はそこそこにすぐに投げ返すと連発!同クラスのイカをキャッチ。活性が高いのかかなり表層でのヒットだ。

これは大釣り!?と思い期待するも沈黙。群れ自体は大きくないようだ。その後も群れにあたると2杯程釣れては沈黙で時速4杯ペース。