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ヴォロスのチプラディコ
ピリオはオールシーズン楽しめるリゾート
ヴォロスのチプラディコ
ピリオ山を下りる頃には日が暮れてきて、アテネへ戻る前の夕食はヴォロスで食べることに。
ピリオでも食べたいものはいっぱいあるのですが、厳選しないといけないのが弾丸旅行の辛いところ。前に来た時に食べそびれたものをリベンジしたかったので、ヴォロスのネア・イオニア地区へ向かいました。イオニアとは現トルコのエーゲ海地方にかつてあった地方の名前ですが、住民交換でそこから引き揚げてきた人々が多く住むエリアです。
私たちの目的は、チプラディコというヴォロス独特の居酒屋。チプロ(ブドウの蒸留酒。ヴォロスではアニス風味のものがポピュラー)と小皿料理を出すお店のことです。チプロを頼むとそれにあわせておつまみが出され、杯を重ねるにつれおつまみも塩漬けやマリネといったシンプルなものから、焼き物や揚げ物と変化をつけて出されます。
チプラディコはシーフードの料理が充実しているので、ヴォロス方面へ来る時の楽しみです。チプラディコは海辺にもいっぱいあってそちらは景色も楽しめるのですが、ネア・イオニアのチプラディコはディープなお店が多いことからローカルに人気。

ちなみにこのエリアにあるチプラディコは早い時間に閉まってしまうところも多く、目的の店には残念ながら間に合わず。同行の家族がシーフードをあまり食べられないためどちらにせよチプラディコの醍醐味からは外れますが、それ以外のメニューも多く取り揃える店を紹介してもらいメニューからも注文してみました。



ミニボトルのチプロ2本についてきた小皿料理は、スモークにしんとアンチョビマリネ、マリネ野菜の盛り合わせとポテトサラダ、揚げ魚、大きなイカ足の炭火焼き。これだけでも結構お腹がいっぱいになりそうな内容です。

追加の注文は、私が食べたかったイソギンチャクのフライ。想像していた3~4倍の量が出てきたのでちょっと苦戦しました(笑)



家族が追加で頼んだのは、揚げチーズ(サガナキ)、チーズパイ、ローカルソーセージ。

最後にデザートとしてルクマデス(ギリシャ風ドーナツ)も出てきたので、お腹パンパン。これだけ食べてもお勘定は一人当たり10€程度とリーズナブルです。
ピリオはオールシーズン楽しめるリゾート
美しい山村はギリシャ本土の他の場所でも多く見られますが、ピリオは半島ということから海と山の両方を楽しむことができるのが利点でしょう。
そのような条件を兼ね揃えたリゾートでは、ピリオはアテネから比較的アクセスしやすいのでおすすめ。長距離バスまたは鉄道でのアテネからヴォロスまでの所要時間は4~5時間程度です。
夏は6月から9月のはじめ頃までが、ビーチで泳ぐのにちょうどいい時期。また、ピリオ山の村々は避暑地としても人気です。
ピリオにはスキー場もあり、その年の積雪状況によりますが12月から3月ぐらいの間利用することができます。石造りの建物が美しいピリオの村は、暖炉を備えているところが多く、雰囲気も抜群。モノクロに近い冬の景色を眺めながら散策し、体が冷えたらカフェで温かい飲み物を一杯......というような過ごし方はウィンターリゾートの醍醐味ですね。
春と秋はハイキングやトレッキングにいい季節。ピリオにはよいコースがいっぱいありますので、山歩きが好きな方はぜひ。春は野の花や新緑、秋は紅葉・黄葉が綺麗ですよ。
文・写真・アナグノストゥ直子/提供元・たびこふれ
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