葬儀や告別式などの服装はまだ分かりやすいかもしれませんが、一周忌法要の服装となると葬儀から時間も空いていますからどんな参加の仕方をすればよいのか分からないところもあるでしょう。そこで今回は一周忌法要での服装マナーなどについて詳しく解説します。
一周忌の意味とは

そもそも一周忌というのは、正式名称を一周忌法要と呼び、亡くなった方の一年目の命日に行われる法要のことになります。一般的には故人が亡くなってからちょうど1年の当日ではなく、参列者が一番都合が付きやすい直近の週末などに行われやすいです。
一周忌と似たような言葉に一回忌というものもありますが、一回忌というのは故人が亡くなられてから初めて行われる法要を指します。亡くなってから一番最初に行われる法要と言えば、葬式が該当します。
よって、一回忌と一周忌は全くの別物であることを覚えておきましょう。一般的に一周忌法要においては、故人の親族、友人といったような親しい間柄の人たちが集まって執り行います。
一周忌法要の服装マナー

一周忌がどんなものかについて、簡単にではありますが解説しました。服装などに関しては故人と自分との関係性、地域ごとの風習などによって異なる部分がありますので、ここからは一般的な服装マナーについて解説していきます。
親族男性

まず親族として一周忌に参列する男性の場合についてです。一周忌における親族というのは故人の配偶者や両親、子ども、兄弟姉妹などが該当しますが、この場合には葬儀と同様にブラックスーツを着用するのが一般的です。
ブラックスーツは所謂喪服として扱われているもので、親戚などの間柄として出席するケースでも遺族に合わせてブラックスーツに白いシャツ、黒いネクタイというように葬儀と同じような装いで臨みます。
ただ、もし一周忌法要の案内状に平服での参加と明記がされている場合にはこの限りではありませんので、後に詳しく解説します。
親族女性

続いては、親族女性の服装に関してです。こちらについても男性のものと同じく、葬儀の時に使用する喪服を着用するのが基本となっていて、ストッキングを忘れずシンプルな革靴やバッグなどを使用しましょう。
葬儀の時と同じ喪服を使用すれば勿論間違いはありませんが、色無地の黒の着物に帯や帯揚げ、帯締め、草履などの和服でも問題にはなりません。アクセサリーやメイクなどが派手にならないように気を付けてください。
親族の子供・赤ちゃん

一周忌に子供や赤ちゃんなども参加させる場合には、学校の制服がある場合にはそれを着用させれば問題はありません。特に色が派手派手しいものでなければ、学校の制服は子供の一番の正式な服装となるからです。
もし制服などが無いのであれば、一周忌への参加の際にはモノトーンの地味な服を着させることで代用できます。他は喪服や礼服等を着ていますので、場を乱さないようにキャラクターや柄ものの服は避けるようにしましょう。
知人

一周忌では、親族や親せきなど血縁関係以外でも親しかった友人や知人が参加するケースも珍しくありません。こういった知人、友人という立場で参列する場合でも、ブラックスーツを着るのが基本となります。
ただ、親族とは違って正式な喪服をそのまま着るまでの必要性はなく、黒や濃紺、ダークグレーやダークネイビーといったようなダークスーツに黒のネクタイを合わせておけば問題はありません。
ただ、一周忌を行う会場や規模、故人の亡くなった当時の年齢等によって適した服装が異なる部分があります。どんな場であっても明るいカラーや派手な柄物などは場所に合いませんので避けてください。