はっと気がつくと皆もう40代半ばを過ぎていて、親の介護と仕事で手一杯で、老後はどうするのかすらわからない人がいます。

雨漏りしている実家の屋根を治すのを手伝ってくれる夫はいない。皆自分でやらなくてはならないんだけど、非正規の事務職だからお金が足りないんです。ずっと正社員で働けると思っていたのにそうは行かなかった。景気が悪くなってしまったから。

社会学者や先生達は、これからは女の時代だから総合職でずっと働いて一人で生きるのよと言っていたから、大学を出た後は総合職になったんだけども、総合職は会社で結婚相手を探すのは難しかったし、会社は景気が悪くなったらわりと冷淡にリストラを始めてしまった。会社をやめたら非正規しかなかった。

非正規の少ない稼ぎ、不安定な雇用、壊れる親の家、親の介護。

今後どうするのでしょう?

手術の時に見舞いに来てくれる約束になってる独身の女友達も体の具合が悪いと言っています。

地元の小中学校の同級生で学者の洗脳メッセージに縁がなかった元ヤンキーや高卒の子達は、20歳ぐらいの時に結婚してずっと一緒に住んでいる大工や熟練工や長距離トラックの運転手の旦那がいて、子供はもう独立していて、たまに回転寿司やスナックに行って、ワイワイ楽しくやっています。

二馬力で働いてきたので年金も問題ないし、入院しても保証人になってくれる夫も子供もいるし。

上野先生、あなた達は私達みたいな氷河期の女の人生を破壊したんです。若かった私達はあなた達の繰り返す洗脳メッセージをそのまま受け取った。

結婚は奴隷になることだから悪だと思っていた。男は優しくないと思いこんでいた。子供は面倒だと思っていた。

でもあなた達はちゃっかり蓄財していて夫もいて結婚していた。

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私ね、ずっと結婚は悪いと思ってたんです。機会は何回かあったんだけど、怖くて逃げてしまった。子供も怖かった。

単細胞だから上野先生や他の有名な学者先生の言うことをそのまま信じていたから。だって結婚は悪い、女は男に頼るな、子供はいらないって言ってたじゃないですか。

私はそれでもギリギリで一応結婚して子供も生んだんですけど、超高齢出産で、子供が生まれた頃には親は要介護でした。

孫のことを認識できなかった。遊べるようになる前に死んでしまった。

上野先生、あなた達は大勢の人生を狂わせてしまったんです。