割り方やコツを解説
1.薪割りの方法は2種類
ナタやナイフを使用した安全な薪割り方法は主に2通りあります。一つは薪に道具の刃を差し込み一体にした状態で薪割り台にトントンと打ち付ける方法、もう一つは薪と道具の上から薪などの棒(=バトン)を使って叩く「バトニング」という方法です。
前者は手斧やナタといったパワーのある道具と相性がよく、後者はナイフのような軽量な道具に適しています。以下では初心者にもやりやすいバトニングの方法とコツを解説しましょう。
2.上手に割るポイントとは
最初は薪に道具の刃を押し当て、道具をしっかりと固定しましょう。次に空いた手で薪を用いてナイフの背中を叩いていきます。このときナイフと地面は水平を保ち、切っ先に近いポイントを叩いて力を効率的に伝えるのがコツです。刃の部分を動かさないので安全性が高く、大きな力が必要ないため初心者でも簡単に薪割りができるでしょう。
簡単に薪割りができるナタ2選
1.シルキーナタ・両刃150
シルキーナタ 両刃 150
刃渡り | 150mm |
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重量 | 695g |
ノコギリメーカーとしても有名なユーエム工業のナタシリーズです。刃渡りが150mm~240mmのラインナップがあり、キャンプでの薪割りから造園での枝の解体、山林の間伐作業まで多彩なシーンで活躍します。バックル付きのケースも付属し安全に持ち運びができるでしょう。
よく切れるコンパクトなモデル
150mmタイプは8,000円ほどの最もコンパクトなモデルでソロキャンプにも最適です。特殊合金全体に焼き入れを施した硬い両刃は切れ味と耐久性に優れ、快適に薪割りができるでしょう。また、厚みが5.7mmもあり安心してバトニングができます。
安全で快適にアウトドアを満喫 シルキーナタのもう一つの特徴は持ち手がゴム製ということです。ゴムの弾性により衝撃は従来の60%以上も低減し疲れにくくなっています。また、摩擦係数が高いため滑りにくく安全に作業ができるのも初心者にうれしいポイントです。
2.BABACHO・多喜火鉈
BABACHO 多喜火鉈 110
刃渡り | 110mm |
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重量 | 240g |
新潟県燕三条の老舗金物問屋が手がける新ブランド・BABACHOから2020年にリリースされたナタです。多喜火鉈(たきびなた)の名前のとおり焚き火用の軽くて小ぶりな設計でソロキャンプにも使いやすいでしょう。専用の牛革ケースが付いて9,350円ほどで販売されています。
頑丈で安全な薪割り道具
ハンドルはウォールナットとサクラの2種類がありどちらも温かみのある外観です。刃は両刃のフルタング構造で5mmの板厚を確保しているため強度にも不安がありません。また、ナイフのように切っ先が鋭利でないので、より安全に薪割りができるでしょう。
フェザースティックも簡単に作れる
ナタとナイフの中間的な長さのため取り扱いやすく、一般的なナタでは難しいフェザースティック作りにも対応します。焚き火台のサイズや用途に合わせて薪をさまざまに加工できる便利な道具です。