差し出しているものはお金だけではない

ある程度、蓄財が進むと身銭を切ることの意味合いが変わる。お金のない学生時代なら、1000円でも支払った対象を本気で学ぼうと考えるが、ある程度お金に余裕がある人にとっては、1000円の支払いでは意識的コミットメントは強くなれないこともある。しかし、やたらとお金を出せばいいわけではない。そこでおすすめしたい考え方として「自分が差し出しているものの本質はお金ではなく時間」というものである。

仕事と勉強の最大の違い、それは仕事は他の得意な人に丸投げできるが、勉強は自分自身でしなければいけないという点にある。

どんなスキル、知識の学びをする上でも「時間」は絶対に必要になる。筆者は無料のYouTubeでも、有料で書籍を買って勉強する上でも意識しているのはコストではなく、時間である。「2時間かけて学ぶからには、絶対にムダにしてはいけない」という強い覚悟で学ぼうと考える。

自分はお金にケチなつもりはないが、時間にはドケチなのだ。だからこそ、たとえば読書をして冒頭の15分がつまらなかったり、学びがないと感じたらどれだけ高いコストをかけたものでも、その時点で即損切りして読むのをやめる。その逆に面白いと感じたら、それが無料の記事や動画でもメモを取りながらのめり込んで必死に本気で学ぶ。

お金は時間を差し出せば、理屈の上ではどれだけでも手に入る。だが時間は絶対に物量を増やすことはできない。自分にとっては時間はお金より圧倒的に価値が高いという感覚がある。だから何かを学ぶ時には金銭的コストではなく、時間を使っているという感覚で臨んでいる。結果的に意識的コミットメントが強く働く感覚がある。少しでも参考にして頂ければ幸いだ。

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