ADKマーケティング・ソリューションズは、2008年より関東・関西地区の男女15-79歳10,000名以上を対象としたオリジナル調査「ADK生活者総合調査」を毎年行っております。この調査ではライフスタイル・消費行動・メディア接触などの多面的視点から生活者の実態を捉えることができます。この度「ADK生活者総合調査2022」より『テレビ画面の使われ方』に関するレポートを発表しました。
コネクテッドTV(インターネットに接続されたテレビデバイス)で、様々なコンテンツ配信サービス(以下「サービス」)を楽しむユーザーが増えていることをうけ、「ADK生活者総合調査」では、2022年度からテレビ画面の使われ方に関する設問を追加しています。
この度、テレビ画面におけるサービスの利用・視聴のされ方(地上波テレビ放送、BS・CS・CATV放送、インターネット動画)を分析した結果、テレビ画面におけるYouTube利用がBS・CS・CATV放送の視聴を上回り、地上波テレビ放送をほとんど視聴しない層でも、テレビ画面でのYouTube利用率は30%を超えることが分かりました。
<サマリー>
- テレビのインターネット接続率は、約半数に到達。テレビでの「インターネット配信のみ」利用者も全体の約5%存在。
- テレビ画面上で利用されるサービスのトップは地上波テレビ放送。YouTubeがそれに続き、BS・CS・CATV放送を上回る。
- 地上波テレビ放送をほとんど視聴しない層でも、テレビ画面上でのYouTube利用率は30%を超える。
また、今回のレポートから見えてきたテレビ画面の使われ方を元に、当社HPにてより詳細なデータを公開しております。
https://www.adkms.jp/news/20230213-report/
本調査の詳細については、当社担当までお問合せください。
<詳細>
テレビのインターネット接続率は、約半数に到達。
テレビでの「インターネット配信のみ」利用者も全体の約5%存在。
家庭のテレビやテレビ接続機器にインターネットをつないでいるかと聞いたところ、全体の約半数である45.5%が接続していると回答しました。
(図1)

また、テレビ画面上で週1日以上視聴・利用しているサービスについて聞いたところ、全体では「放送のみ」47.7%、「放送・インターネット配信両方」40.1%、「インターネット配信のみ」5.4%で、「週1日以上の視聴・利用なし※」は6.6%でした。
年代別では、34歳以下の約10%(15~19歳9.5%、20~34歳11.5%)がインターネット配信のみ利用しており、そもそも“週1日以上テレビを利用していない”という人も約10%(15~19歳12.0%、20~34歳10.8%)おり、若年層のテレビ離れがうかがえる結果となりました。 (図2)

※ 放送:地上波テレビ放送(リアルタイム視聴・録画再生)及びBS・CS・CATV放送(リアルタイム視聴・録画再生)
※ インターネット配信:YouTube、TVer、Netflix、Hulu、Amazonプライム・ビデオ、ABEMA、GYAO!、ニコニコ動画、上記以外のインターネット動画配信サービス、音楽配信サービス(Spotify、Apple Music、LINE MUSICなど)
※ その他(ゲーム・DVD等)のみ:放送及びインターネット配信の利用がなく、ゲーム(PlayStation、Nintendo Switchなど)、DVD・ブルーレイソフト(レンタルを含む)の視聴、インターネット配信以外のウェブサイト閲覧のみ利用
※ 週1日以上の視聴・利用なし:いずれのサービスもテレビ画面上での週1日以上利用なし(テレビ利用全くなしを含む)
テレビ画面上で利用されるサービスのトップは地上波テレビ放送。
YouTubeがそれに続き、BS・CS・CATV放送を上回る。
テレビ画面で週1回以上利用しているサービスについて聞いたところ、最も利用率が高かったのは地上波テレビ放送(リアルタイム視聴・録画再生)の視聴で、87.2%となりました。続いて、YouTubeが34.5%でBS・CS・CATV放送(リアルタイム視聴・録画再生)の33.0%を超え、Amazonプライム・ビデオやTVerがそれに追随する結果となりました。 (図3)
