「その環境にいなかった人はつい批判したくなる」
兼近といえば子どもの頃に極貧生活を送り中学生時代に新聞配達のアルバイトをしたり、その後は地元・札幌で成人向けサービスを提供する店で働いていた過去なども公表している。兼近はそうした過去を断ち切るために芸能界に入り、現在では改心し、日頃から恵まれない環境に置かれた人々への支援の必要性を訴えていることから、各方面から兼近を応援するコメントが多数寄せられている。
「事件がたいぶ時がたっている。これで兼近さんをあまり厳しくバッシングするようなことになってしまうと、『じゃあここから更生しよう、立ち直ろう』としている人をくじいてしまう」(元衆院議員でタレントの杉村太蔵)
「セカンドキャリアの道を考えなければいけない」(キャスターの宮根誠司)
「兼近に頑張ってほしいなー」(お笑いタレントの松本人志)
「その環境にいなかった人はつい批判したくなるだろう。でも多分その想像をはるかに超える悪環境なんだよな。同じ様な環境にいて真面目に暮らせた人はもちろん立派。でも人にはポテンシャルの違いがあるんだよな。兼近さんとルフィを分けたものはどこにあったのか?批判よりその要因を掘り下げて欲しい」(俳優の高知東生)
稀有なタレント
一連の事態を受け懸念されているのが、兼近の今後の仕事への影響だ。たとえば3日付「東スポWEB」記事は、EXITの冠番組『EXITのベルギー行ったらモテるやつ』(テレビ東京系)が打ち切りの方向で検討中だと報道。また、2日放送の『THE突破ファイル』(日本テレビ系)の放送では極端に兼近のコメントシーンが少なかったという指摘も相次いでいる。
「結論からいうと、兼近がテレビ界で干されるという状況になることはないだろう。確かに兼近が過去に法に触れることを犯していたのは事実だが、どれも未成年の頃の話で、本人も事実を包み隠さず公表して悔い改め、人気タレントの地位まで上り詰めた。もしテレビ局が兼近を番組から降ろすようなことをすれば、未成年の頃に不遇の環境で育ったために悪行に手を染めてしまった人々が更生するということを否定し、更生の道を閉ざすことを肯定することにつながりかねず、そのほうが問題視される。ルフィによる強盗事件も、兼近が関与していないことは明白であり、10年以上も前に接点があったからという理由で兼近を降板させるようなことになれば、テレビ局のモラルのほうが疑われる」(テレビ局関係者)
また、別のテレビ局関係者はいう。
「一つのみならず複数の過去の犯罪との関わりを自ら公表しているにもかかわらず、ここまで高い人気と好感度を維持するタレントというのは、かなり珍しい。稀有なタレントといえる。極貧生活から這い上がり非行少年から更生し成功した人物のシンボルともなった兼近を切り捨てれば、テレビ局のほうが世間から批判にさられるのは目に見えているし、社会的にも許されない」
兼近の今後に期待したい。
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?