広域強盗事件の指示役「ルフィ」とされる渡辺優樹容疑者との接点が取り沙汰されているお笑いコンビ・EXITの兼近大樹。1日にYouTubeの生配信を行い、「今、仲が良いというのはない」「過去に知り合いだったのは事実」「(強盗事件に)僕は関与してません」と説明。さらに、過去に公表している未成年時代の売春あっせん行為による逮捕歴や万引き行為について改めて釈明する一方、子どもが学生時代に兼近にイジメられていたとするSNS上の匿名コメントについては強く否定。出演予定のイベントが中止となったり、冠番組の打ち切り報道も出るなど、兼近をめぐる動向に注目が集まっている。
全国で相次ぎ発生している強盗事件をめぐり、架電拠点のフィリピンの当局によって拘束中の特殊詐欺グループのリーダー、渡辺優樹容疑者。すでに日本政府はフィリピン政府に対し渡辺容疑者らグループ4人の強制送還を正式に要請しているが、この事件の思わぬ余波を受けているのが兼近だ。過去に兼近が渡辺容疑者と接点を持っていたと一部で報じられ、兼近のTwitterアカウントにコメントが殺到。兼近は可能な範囲で返答を続けていたが、今月1日には出演予定だった「イヴ・サンローラン・ボーテ」のイベントが中止になるなど仕事にも影響が出始め、同日にはYouTubeの生配信を行い経緯を説明した。
一部報道によれば、2012年に札幌で起きた窃盗事件で兼近は逮捕され不起訴となったが、そのとき一緒に逮捕されたのが渡辺容疑者だという。これについて兼近は次のように説明した。
「今、仲が良いとかは一切ない。ただ過去に知り合いだったのは事実。僕がいたのはそういう環境。明らかに犯罪をしている人しかいないような環境で生きてきた」
「言いたいのは、今回のことにはまったく関係がない」
また、過去に自ら公表している未成年時代の売春あっせん行為による逮捕歴についても触れ、当時の仕事仲間だった女性と電話で会話。兼近は
「あの時は救ってると思ってたじゃん。お金一緒に稼いで渡すことで皆が」
「今、改めてそういう状況にいる人もいるじゃん、お金なくて。これから俺は救えるように頑張っていく」
と宣言。これを受け女性は「応援してます」と言葉を投げかけた。さらに自伝的小説『むき出し』(文藝春秋/2021年)で綴っていた万引きの過去については事実だとして認める一方、小説内で出てくるイジメの描写をめぐり自身の息子が学生時代に兼近からイジメを受けていたとするSNS上の匿名コメントについては
「過去に俺がイジメに追いやった事実はありません。それだけは言わせてください」
と明確に否定。このほか、
「今、影響力がある僕がこれを伝えていかないと。そういう世界にいた人が表に出るってないことなんで。黙ってテレビ出続けてるのは、自分が納得できなくて」
「例えば、東横キッズって呼ばれてる子たちも、家庭環境が良くなかったり、自分の居場所を見つけるのに必死な子が世の中にはいっぱいいます。そういう人たちに目を向けてほしい」
などと強調した。