みなさん、こんにちはgreenです。
インドネシアではそろそろ雨季が終わり、断食月に突入します。
今までに何度か断食や断食明けの大祭についてお話ししましたが、今回はより詳しく解説していきたいと思います。世界のイスラム圏の国が断食月となり、国によっては渡航時に注意しなければならない事もありますのでどうぞ最後までお付き合いください。
目次
ラマダン(断食月)とは
なぜテロが発生するのか
レバラン(断食明けの大祭)とは
まとめ
ラマダン(断食月)とは

インドネシア政府は、イスラム教・キリスト教(プロテスタント・カトリック)・ヒンドゥー教・仏教・儒教の5つを国教と定めており、国民は信仰の自由が保証されています。
インドネシアは国民の約9割の方がイスラム教を信仰しているので、国全体が断食月ムードに入ります。
ラマダン(断食月)とは、イスラム歴の9番目の月を意味する言葉で太陽暦に従い毎年約11日ほど前にずれ、新月から始まり次の新月で終わりを迎えます。イスラム教徒はこの約1ヶ月間、断食を行い断食中はタバコも禁止、物欲などのさまざまな欲も捨て神への献身と奉仕に没頭する期間とされています。
丸1日飲まず食わずという訳ではなく、日の出から日没までの断食です。物欲も抑えるので、飲食店や家具店なども割引セールを開催しお客さんを呼び込んでいるんですね。
断食をする目的は以下の通りです。
- 自身の信仰心を高める
- 貧しい人や飢えた人を思いやる
- 日々の恵みに感謝する
- 世界中のイスラム教徒との連帯感を共有する

2021年度の断食は4月12日から5月12日を予定していますが、月の満ち欠けの状態で開始の宣言が行われるため直前で1、2日ほど前後する可能性があります。(完全な新月となる日が断食開始。)
イスラム教団体のお偉いさんたちが空を見上げて月の満ち欠けの状態を確認し、○○日より断食開始と宣言するんですね。日本だと都庁に上って確認する事もあるそうです。
なぜテロが発生するのか

毎年、断食月前後に世界中でテロが多発しているのをご存じですか??
なぜかと言うと、断食月に善意ある行動いわゆる「いい事」をすれば御利益が多く得られ、天国へ行ける確率が高くなるというイスラム教の教えがあるからです。
本来であれば募金やボランティアなどが善意とされていますが、イスラム過激派による善意ある行動とは異教徒を滅する事であり、御利益の高い断食月が狙われやすく資金も通常時に比べると調達しやすいそうです。
断食月前後に渡航の際はインドネシアに関わらず、外国人が集まる場所は避けるなどその国の治安情勢なども事前にお調べ下さいね。

実は、私事ではありますがつい先日、私が経営しているお店の斜め前の建物がテロリストのアジトだったようで、ガサが入り逮捕・連行・押収がありました。。。
自爆、銃撃戦が発生する可能性があるにも関わらず、警察関係者は私のお店でコーヒーを飲んだりまったりしておりました。笑
さすがインドネシアです。