目次
スノーボードでのキッカーの飛び方
スキー場以外での練習方法
スノーボードでのキッカーの飛び方

キッカーの飛び方の中で最も重要だともいえるスキルが入り方です。キッカーへの入り方が飛び方の中で最も重要だといっても過言ではありません。
こちらのスキルさえあれば、ある程度のキッカーは安定して飛べるようになりますが、スキルが無いとキッカーを飛ぶことは、かなりリスクが高いということになります。入り方を学ぶだけでも、大いに価値があり上達への近道となるでしょう。
キッカーの飛び方①キッカーを飛ぶ前の準備

ここからはキッカーを飛ぶ前に必要な準備や最低限必要なスキルについて解説します。これらのことができていないと、キッカーの飛び方を把握していても安全に飛ぶことができません。しっかりと飛ぶ前の準備について把握しておきましょう。
直下れることだけが必須条件

真っすぐ滑ることを直下る(ちょっかる)と言います。まずは真っすぐ滑れるようになること、これが必須条件です。ただコントロール不能で真っすぐ滑るのでは意味がありません。
安定して真っすぐ滑ったり、自分のタイミングで自在に止まったりできるようになりましょう。ターンまではできても、直下ることができないといった人が多く、上達への壁の1つがここにあります。
直下り方の練習方法

木の葉滑りではヒール(かかと)側とトゥ(つま先)側の両方で滑れること、ターンではヒール(かかと)側とトゥ(つま先)側の切り替えをスムーズにすることを意識して練習しましょう。
これは、真っすぐ滑るときにヒール(かかと)側とトゥ(つま先)側の微妙な調節をできるようにするためです。姿勢はお尻と頭を板の上から出さないようなイメージを持ちましょう。
いろんな場所でオーリーをしよう

コースを滑っているときに、自由にオーリーをすることができるようになりましょう。オーリーとはテールをしならせた反発を使って踏み切り、ジャンプすることです。
始めはなだらかな平らな場所で練習するのがおすすめですが、慣れてきたらちょっとした凸凹の凸の部分で仕掛けたり、コース脇のノリメン(壁)で飛んでみたりするなどいろいろな場所で行ってみましょう。
なぜオーリーが必要か

色々な場所で自分のタイミングでオーリーができるようになるということは、真っすぐ滑れるということに繋がります。またオーリーはスノーボードのほとんどのトリックの基礎です。
ぜひこの機会にオーリーで遊びながら、スノーボードをより楽しんでみましょう。また後記で説明しますが、キッカーでの踏み切り時にオーリーは必要ありません。
スキー場では林道を滑ろう

スキー場にはメインのコースの他に、林道や連絡道といったコースがあります。比較的緩斜面になっているので、前記の直下るやオーリーのおすすめ練習コースです。
林道をスムーズに滑れるようになると、自然と真っすぐ滑れるようになるという理屈もあります。
何事でも土台が一番大切

ここまで読んで「キッカーと関係ないじゃないか」と思われる方もいるでしょう。しかし直下る技術が土台、本当に大切なコツであり、一番の近道です。初心者の方がこれらのことを知らずにキッカーに入り怪我をしている所を何度も見ました。
焦らずにゆっくり上達していきましょう。
キッカーの飛び方②キッカーへの挑戦

キッカーの入り方(下準備)ができれば、かなり上達したことになり、もうほとんど飛べたようなものです。アプローチ、リップ、空中、ランディングについて、それぞれのコツを解説していきます。
アプローチですべてが決まる

ジャンプで一番重要なセクションです。初心者の人の大半がジャンプというと、空中のことだけを考えてしまいますが、おそらくアプローチのセクションが一番集中しなければならないところでしょう。
ジャンプはアプローチで全てが決まると言っても過言ではありません。バランスを崩して空中に出てしまってからでは何もできないのです。
アプローチの入り方

アプローチへの入り方で重要なことは真っすぐ滑るということです。真っすぐ滑れないとスピード不足になり危険で、安定して空中に飛び出すことができません。またスピード調整はリップを上り始める手前までに終わらせます。
リップに入る手前、上り始めに一番重力がかかりますので、ここでスピード調整をしようとするとバランスを崩す原因となるため、注意しましょう。
リップの入り方と飛び方

リップから飛び出る瞬間を「抜け」といいます。抜けの瞬間に踏み切り、オーリーはしません。オーリーができる人は飛ぼうと思ってオーリーをしかける人が多いのですが、踏み切りでバランスを崩す原因となります。
うまく飛べるようになるまでは何もせず、リップの角度に合わせて飛んでいくイメージの方が安定して飛べるのです。
空中

空中に飛び出すと足を引き付けて小さくなりましょう。注意点は、頭を下げて小さくなるのではなく、膝を胸に付けるイメージを持つこと。余裕があれば板を手で持つグラブをしてみましょう。
グラブができれば安定にも繋がりますし、かっこいいですよ。グラブについては後記で説明するので参考にしてみてください。
ランディング

着地の前に足を伸ばして、準備をしましょう。着地の際は膝のクッションを使って衝撃を吸収します。この時も板の上に頭とお尻が収まっている体勢をイメージすることで安定して着地できますよ。
またランディングのどの辺りに着地したのかも確認できれば、次回のスピード調整の参考になるでしょう。ランディングの真ん中に着地できたのであれば、スピード調整は完璧です。
スピード調整の重要性

キッカーのサイズが大きくなれば、疎かなスピード調整が失敗につながります。ランディング手前(テーブルといいます)の斜度がないところに落ちたり、反対に飛びてランディングがない場所に落ちたりすると衝撃を吸収できず、怪我の原因にもなるのです。
小さいキッカーの内から練習しておきましょう。
スキー場以外での練習方法

スノーボードは練習場所や時間が限られるといった問題があり、うまくなるのに時間がかかってしまいます。そんなときに下記のような練習ができると、みるみる上達することができますよ。
自宅

自宅でスノーボードを履いて滑る姿勢をつくります。鏡や友人に動画を撮ってもらい姿勢を確認しましょう。こんなことが練習になるのかと思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし実際の姿勢と自分の認識が、ずれている方も多いのです。他のスポーツに比べて場所や時間が限られる分、こういった自宅での練習が上達につながります。
オフトレ施設
スノーボードでキッカーを飛びたい人には、オフトレ施設がかなりおすすめ。オフトレ施設とは雪のない時期、春から秋でもスノーボードのキッカーを練習できる施設です。
人工芝を滑ってジャンプし、着地はエアマットという、とても安全で効率よく練習ができます。最近ではオフトレ施設がかなり増えました。〇〇キングスや〇〇クエストといった施設が有名です。オフトレ施設の魅力を3点解説します。
初心者でも大丈夫
初心者でも丁寧に教えてくれますし、スノーボードを数回しか滑ったことのない人や、中には初めてスノーボードをするといった初心者の方もいらっしゃいます。キッカーのサイズも初心者用から上級者用まで数種類作られているためレベルに合わせて選べるのです。
安全に効率よく練習できる
着地がエアマットやプールなので転んでも痛くありません。さらにスキー場では1日に数回程度しか飛べないキッカーでも、オフトレ施設では20回30回と飛ぶことができるのです。
友達や師匠ができるかも
スキー場と違い場所が限られており、同じキッカーを何回も飛ぶことになるので、自然と人との距離が縮まります。そのため、同じ位のレベルの友達ができたり、上手い人からアドバイスをもらったりしやすい環境なのです。
飛んでいる動画を確認する

自分で思っていたよりお尻が出ている等、自分の認識と実際の姿勢には大きな違いがあることがあります。そのため、自分が滑っている動画を見ることは成長への近道なのです。
オフトレ施設ではカメラがついている施設もあり、そういった施設ではジャンプをした後にすぐチェックできます。
トランポリンもおすすめ

トランポリンは体幹が鍛えられ、空中感覚が養われます。最近ではトランポリン施設も増えてきたように思うので、近くにトランポリン施設がある方はぜひ一度遊びに行ってみてください。気軽に運動ができてダイエット効果も期待できますよ。