目次
スノーボードスイッチの練習方法
スノーボードスイッチが役に立つ場所とレベル
スノーボードスイッチの練習方法
スノーボードスイッチを効率的に上達させるコツはオフシーズンの内にどれだけスノーボードスイッチの知識を学べるかにあります。季節限定のスポーツであるスノーボードだからこそ、オフシーズンの時期にできることはオフのうちから始めておきましょう。
ここからはそんなオフシーズンにできるスノーボードの練習も含めスイッチの練習方法について解説します。
スキー場に行く前にできること
室内、夏スキーができる山など特殊な場所を除いて、スノーボードができる時間はとても短いです。他人と差をつけたい、必ず習得したいという目標がある場合はスキー場以外の場所でどれだけ時間をかけられるかがスノーボードスイッチの習得には重要になってきます。
主にできることはアングルやスタンスなどのセッティング、基本的な姿勢の確認、スキー場のゲレンデやコース選びなどです。それぞれ具体的に解説していきます。
セッティング
スタンスやアングルのセッティングはスノーボードを行う上で非常に重要です。後ろ足の角度がノーズ側を向いている前振りセッティングはスイッチがやり辛いので両足を軽く外側に開いたダックスタンスのようなアングルが良いでしょう。
ダックスタンスはいざというときにアングルを変えずにレギュラー滑走に戻りやすい利点があります。しかしあまり足が開きすぎると、かかと側に体重が乗ってしまうので角度差が小さいアングルがおすすめです。
基本姿勢の確認
スイッチ初心者の方はスノーボードスイッチに慣れる必要があるため、スイッチ時の前足の上に頭と腰がくる姿勢を確認しておきましょう。
鏡や動画撮影など自分の姿勢を外から見て感覚と実際の動きを気軽にできるように練習することがスノーボードスイッチ習得には重要なのです。
コース選択
シーズン券以外の方はスキー場選択から、シーズン券の場合はコース選択とそのコースでスノーボードをする自分のイメージを作ってみましょう。比較的斜度が緩い初心者用のコースがスイッチ練習にはおすすめです。
しかし、斜度が緩くても人が多いと周りに迷惑をかけてしまうため、注意しましょう。
スキー場で実践
スキー場でスノーボードスイッチの練習を行う際の基礎的な方法とその流れ、注意点を紹介します。ちなみにスイッチは今までの滑り方と反対になるだけです。そのため、スノーボード初心者の方が行う練習方法とよく似ています。
初心者に戻ったような感覚で、スノーボードの滑り方の基礎からしっかりと習得していきましょう。
停止状態から直滑降
斜面を見下ろすようにして停止し立っている状態から、スノーボードスイッチ時の前足の上に頭を移動させます。あとは前足側のつま先を下ろしていくだけで板が縦になり、スイッチ側で滑ることになるのです。
その後はあまり加速する前にまた元の状態に戻り減速しましょう。この際、上半身を板より先にひねると効果的に板が動きますよ。
斜滑降
続いて斜面を斜めに進む斜滑降の練習に入ります。ここでは目線を進む先に向けること、エッジの立て具合、重心を意識してやってみましょう。また、スノーボードスイッチではかかと側とつま先側両方のエッジで滑れるように練習する必要があります。
通った後が細い線になる斜滑降(エッジに乗った状態)は加速しやすいので注意しましょう。
直滑降からの斜滑降
斜滑降ができるようになったら、直滑降と斜滑降を交互に行い、スイッチ状態で曲がる感覚を養いましょう。コツは上半身をいつもと違う方向にひねること、スイッチ状態で前足に体重を乗せることです。
また、ターンを行う際、エッジに乗った斜滑降はスピードに乗りやすいので、はじめはワザとエッジをずらすことをおすすめします。
エッジの切り替え
スイッチ状態で滑ることに少しずつ慣れてきたら、切り替えの練習を始めてみましょう。切り替えとはつま先側のエッジからかかと側、またはその逆へとエッジを切り替える動作のことでターンの基本です。
スノーボード板をねじるイメージで、前足をつま先からかかとへ、かかとからつま先へ切り替えるイメージで行うと簡単にできますよ。どうしてもできない場合はまずレギュラー側でやってみましょう。レギュラーでできないことはスイッチでもできません。
止まらずにターンを続ける
一連の流れが成功したらいよいよ連続でターンをつなげていきます。周りの人や地形に注意し、安全には配慮しましょう。人が多い場合などは無理に行おうとせず減速と停止を使いチャンスをうかがいましょう。
練習をしていれば、レギュラーで滑れるようになったのと同様にスイッチでもできるようになるはずです。
スノーボードスイッチが役に立つ場所とレベル
スノーボードスイッチの第一歩を踏み出したところで、実際にスノーボードスイッチが有効に活用できるシーンとそのジャンルで必要なスイッチ滑走のレベル、注意点を見ていきましょう。
当然スイッチの技術レベルは高いほうがいいのですが、カービングの技術上達などは好みによる部分もありますので、自分がやりたいスノーボードジャンルに合わせて考えてみましょう。
グラトリ
グラトリのトリックの中には弾き系トリックで半回転した時、乗り系でコンボを決めるときなど、スイッチの滑り方が必須となるトリックがあります。最低でもスイッチ方向に慣れていないとトリックの精度も上がりにくいとされているのです。
とはいえ基本的にグラトリでいろんな体重移動を練習しているうちに自然とスイッチ方向の滑走も上達していくでしょう。
パーク
キッカーの回転トリック以外でオーリーを行うだけならスイッチは必要ありませんが、着地姿勢がスイッチになる可能性なども考えるとスノーボードスイッチの滑り方を習得する必要性は高いといえます。
キッカーにおいてスイッチを習得するとバリエーションが単純に二倍以上になるメリットもありますよ。
キッカー
小さいキッカーでオーリーを使ったストレートジャンプだけでも楽しめますが、キッカーやポコジャンで回転の練習をする場合は必ずスノーボードスイッチを練習してからがよいでしょう。
レギュラーで入ってスノーボードスイッチで着地する際など、スイッチ滑走自体に慣れてないと転倒する可能性があります。スイッチで踏み切る際は簡単なカービングの技術があると回転の練習がスムーズにできるでしょう。
ジブ
バリエーションを増やそうと思ったらスイッチの滑り方は必須ですが、ジブを練習していると自然とスノーボードスイッチの技術にも生かせる部分が多いため、並行して練習すると効果的です。
フリーラン
スイッチ滑走ができることによって滑りの幅が広がります。同じ滑りばかりしているよりも周りを楽しませることができ、注目される確率もグっと上がりますよ。
減速せずにスイッチとレギュラーを組み合わせることができれば、それだけで自分の存在感をアピールできるでしょう。
ハーフパイプ
スノーボードスイッチができなければバリエーションがかなり限られてしまいます。ハーフパイプに入りながらスイッチを習得するというのも難しいので、事前にスイッチで簡単なカービングができる程度のレベルまでは練習が必要でしょう。