【木村ヒデノリのTech Magic #157】 最近はキャンプや非常時用にポータブル電源を持っている方も少なくないのではないだろうか。筆者も例に漏れずキャンプ用に大小二つの電源を持っているが、最近失敗したことがある。キャンプ用にしか使わず保管していたらいざ使おうというときに壊れていたのだ。災害用途を考えてもこれはあまり良くない。というわけで信頼のおけるメーカーの選定含め色々リサーチしたところ、実は毎日使った方が良いのでは?と思う活用法が多くあった。今回はそれを紹介したい。

筆者は今回の記事を機にEcoFlow製に統一した、『BCN+R』より引用)


ここからRIVER2の充電もできるというからすごい、『BCN+R』より引用)
EcoFlowはバッテリー界のアップル
EcoFlowの製品は以前ポータブルエアコンについて書いたことがある。(ポータブルエアコン「EcoFlow Wave」の完成度が高すぎる! パワーだけじゃない真夏のキャンプにも推せる理由=記事下部の関連リンク参照)日本支社の社長にもインタビューの機会を得て、いろいろとお話を伺ったところ、どうやらEcoFlowは他のポータブル電源会社と毛色が違うということが分かった。社員における研究者の割合が40%というのは今後を見据えても信頼に足る十分な要素だろう。

そんな経緯もあり、他のメーカーもかなり試したりしたのだが、結果的にEcoFlow製品を当面は使っていこうという結論に至った。電池にリン酸鉄リチウムイオン電池というものを採用し、これまで500回程度だった寿命を3000回まで引き上げたこともそうだが、EcoFlowでは全ての部品やソフトウェアの設計を自社内で行っているので、性能面の信頼が高い。

製品のブラッシュアップが容易なのはもちろん、ソフトウェアからハードウェアまでの一貫した効率化を行うことができる体制は、アップルも採用しており、優位性は明確だ。バッテリー製品は長く使うので、今後の成長性が見込めるかどうかも重要な要素だと思っている。
無停電装置として設置すればいざという時も安心
今回導入したのは「RIVER 2 Max」、バッテリーとしては容量と重量のバランスが取れたモデルだ(外部リンク参照)。信頼性が高いのは書いた通りだが、いざという時に使えることを担保するには毎日使う必要がある。ここで便利なのがRIVER 2のEPS機能だ。家電との間に設置することで停電時30ミリ秒というスピードでバッテリーに切り替えてくれるため機器がそのまま使える。0ミリ秒で切り替えられるわけではないので、本格的なデータサーバーなどには使えないが家庭向けには十分だ。

停電して特に困るのがWi-Fi周りと冷蔵庫。停電してもこの二つが動いていれば最悪の事態は防げる。